チャドの活動の事例
チャドで実施する事業の一部をご紹介します。
※ CDPとは:(Community Development Project)グッドネーバーズが実施する地域開発プロジェクトです
ファシャアテレCDP
教育:ホープスクールプロジェクト
ホープスクール(希望学校)プロジェクトとは
-学校のない地域の子ども達に教育の機会を-
2010年に韓国人俳優の故パク・ヨンハさんがチャドのファシャアテレに建設した「ヨナスクール」がきっかけで始まった、学校建設プロジェクトです。イ・スンチョルさんが建てた二つ目のホープスクール「リアンドチャド(Lee&Chad)スクール」をはじめ、アフリカ各国に広がりを見せています。
ホープスクールでは、子どもの教育に必要な教室、校庭、トイレ、井戸などの基本的な設備はもちろんですが、ヘルスセンターも各地に併設し運営しています。ヘルスセンターは子どもだけでなく住民も利用できるようになっており、学校を中心とする地域全体の健康をサポートしています。
ファシャアテレ(Farcha Attere)はチャドの首都ンジャメナから55キロ(車で一時間程)の所にある人口は700人の村です。ここには小学校がなかったため、成人の識字率が5%と極端に低く、また、貧困問題も深刻で60%以上の家族が一日1ドル以下で暮らしています。
この問題を改善するため、ファシャアテレ(Farcha Attere)地域のプロジェクトは2009年に始まりました。グッドネーバーズの広報大使だった、韓国人俳優の故パク・ヨンハさんと日本のファンの皆様の支援で、2010年5月、小学校の建設が始まりました。
この動画は算数の授業の様子です。この村にはヨナスクールができるまで小学校がなく、ヨナスクールができてからは様々な年齢の子どもたちが同じクラスで学んでいます。
この日は先生の指揮の下、みんなで歌いながら下校していました。それにしてもみんなくっつきすぎ?仲良さそうで何よりです♪
他にもこの地域では大人を対象とした識字教育プログラムや農業分野の収入向上プログラムを実施していきます。
他の多くのCDPでも教育支援、水・衛生支援などを行っています。
教育支援
図書館プロジェクト
図書館運営、教師訓練、児童青少年センター建設などを支援しています
チャドでは、学校以外で補習をしたり、勉強を教えてくれるところはありません。
グッドネーバーズは、誰でも来て本を読み、勉強ができるようにと図書館の運営もしています。また、教育の質を向上させるためコンピューターのクラスを提供しています。
地元の人たちが、図書館の為の部屋を提供してくれることもあります。
水・衛生支援
井戸建設プロジェクト~Water for Life~
チャドでは度重なる内戦の後、人々が元いた土地に戻り始めましたが、土地は荒れ、インフラはないに等しい状態でした。
特に水不足が深刻でした。
グッドネーバーズは現在、安全な水という基本的なニーズの為に、このような土地に井戸を掘る事業をしています。
衛生的な水の不足は、アフリカの地方に数多くの問題をもたらしています。子ども達は濁った川や水たまりまで毎日のように水を汲みに行かされるため、小学校に行く事も出来ず、また汚れた水でお腹を壊す事もあります。
このような水は食器などを洗ったり、掃除にも使われ、伝染病などの原因となる事もあります。
約30万円あれば、チャドに井戸を作る事ができます。そのきれいな 井戸の水は、不衛生な水による病気のリスクや子どもの水汲みに要する労働時間を減らします。グッドネーバーズは、皆様のご支援により、チャドに井戸を作る事業を行っています。これによって、今まで何千人もの人々の生活環境が改善されました。
トイレ建設プロジェクト
人々が使うトイレは土に穴を掘っただけのものです。その結果、雨季には汚水があふれ出てしまいます。 これは非常に不衛生な生活環境であり、グッドネーバーズは伝染病を防ぎ地域の衛生環境を改善するために新しいトイレの建設をしています。
衛生教育プロジェクト
例えばこんな水で食器を洗ったらどうなるでしょう?
グッドネーバーズは住民から彼らの子ども達が原因不明の病気にさらされているという知らせを受けました。調べてみると、それらの病気は、コレラ・マラリア・下痢・腹痛で、衛生教育によって防ぐ事が可能なものでした。
グッドネーバーズは、子どもと大人を対象にした感染予防のセミナーの開催を定期的に行っています。
皆さまから寄せられる一つひとつの支援が、プロジェクト地域の子どもの成長を 助け、地域社会の発展を支援する大きな力となります。