【ネパール/ムグ郡】全34校で水衛生環境が整いました
2021年3月より、ネパールのカルナリ州ムグ郡において、小中学校における水衛生環境を整備する事業を行っています。2023年3月からは第3年次事業が開始し、2024年1月には対象校への水衛生設備の建設が完了しました。
※この事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」です。
整備された水衛生環境
本事業の対象地域であるムグ郡は、ネパール北西部の山岳地帯に位置し、首都カトマンズからの交通アクセスの悪さ等から、水衛生設備の整備が遅れています。そこでグッドネーバーズ・ジャパンは、特に水衛生設備が未整備であるムグ郡の3地域にある小中学校を対象に水衛生事業を実施してきました。
第3年次では、11校へ飲料水供給設備、7校へ男子バリアフリートイレ、9校へ女子バリアフリートイレ、11校へごみ処分設備の建設を行いました。さらに就学児童生徒や学校教員、またコミュニティの住民へ衛生教育や女性の月経期間隔離に対する啓発活動などを実施し、学校コミュニティ全体で衛生知識の向上に取り組みました。
対象校への譲渡
2023年12月から2024年1月にかけて、各対象校への飲料水供給設備、男女別バリアフリートイレ、ごみ処分設備の建設がすべて完了しました。
2024年2月には本事業のクロージングセレモニーを開催しました。このセレモニーには、対象地域の行政関係者、対象34校の学校関係者が参加し、行政区長からは感謝の言葉が述べられました。
グッドネーバーズ・ジャパンの活動のおかげで、ムグ郡の小中学校やコミュニティの水衛生環境が改善しました。
これまで、生徒たちは、学校にトイレがないために、近くの茂みで用を足したり、川からの水を飲んでいました。今では必要なときにトイレや飲料水にアクセスすることができ、グッドネーバーズ・ジャパンはこの3年間で学校と地域に大きな変化をもたらしてくれました。
今後もグッドネーバーズ・ジャパンと協働できると非常にうれしいです。
現地スタッフからは、約3年間に亘る本事業への協力の感謝と今後の期待をお伝えし、セレモニーを閉じました。
ムグ郡3地域での3年間に亘る事業を無事に終えることができたのは、地方行政関係者、学校関係者、コミュニティの協力があったからこそです。
この事業は2024年3月で終わりますが、これからは、皆さんと作り上げたこの水衛生設備がどう維持されていくかが問われてきます。そして設備の維持管理を担うのは地域の皆さんです。
今後も水衛生設備が適切に使用され続け、地域の水衛生環境が保たれていくことを願っています。
グッドネーバーズ・ジャパンは、建設した施設備の維持に必要となる予算確保や、地域における啓発等、今後は地域が主体的に継続していくことができるよう、引き続き必要なフォローアップを行っていく予定です。
これを持ちまして、グッドネーバーズ・ジャパンのネパールのカルナリ州ムグ郡における小中学校における水衛生環境を整備する事業は終了となります。これまでご支援、ご関心をお寄せいただいた皆さまへ心より感謝申し上げます。
グッドネーバーズ・ジャパンは、今後もネパールでの活動を行ってまいります。皆さまの引き続きのご支援とご関心を、どうぞよろしくお願い申し上げます。