【モザンビーク】学校で月経教育を行いました
グッドネーバーズ・ジャパンは、モザンビーク共和国カーボデルガード州ペンバ市シュイバ地区にて、対象の学校を中心に水衛生環境の改善や、衛生に関する正しい知識や適切な習慣を身につけていくことを目的に活動しています。
※この事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」です。
リーダーを決めて週に一度セッションを行います
はじめに、各学校の生徒の中から、衛生環境を率先して改善し、模範的存在となるWASHリーダーを選出し、その生徒を対象にトレーニングを実施しました。WASHリーダーたちは、熱心に質問したりメモを取ったりしながら参加し、月経管理を含む、衛生管理に関する知識を深めました。
WASHリーダーへの研修を終えた後、各クラスの授業が始まる前に15分ほどのセッションを開始しました。このセッションは週1回の頻度で行われ、衛生管理や月経管理に関する話をする時間を設けました。正しい知識への理解を深め、偏見や誤解を無くし、女性が安心して過ごすことのできる環境作りに取り組んでいます。
~ セッションに参加した生徒たちの声 ~
「月経教育は女子生徒だけのものだと思っていました。」
「学校で初経を迎えた友だちがいたら、これからは”女性の身体には誰にでも起きることだから、怖がらないで”と声をかけてカプラナ*を腰に巻いてあげたいと思います。」
*モザンビークの女性が伝統的に着用するカラフルな布。民族衣装として普段着や正装としても使われます。
洗って繰り返し使える生理用ショーツを配布しました
事業開始時の調査で、「生理中に学校へ行けない」と答えた女子生徒が13%いました。これは、生徒たちの月経への理解不足により、経血で汚れた服を男子生徒がからかったり、厳しい経済状況により生理用品を買えなかったり、また安心して生理用品を交換できる環境が整っていない事などが原因です。
9月にグッドネーバーズ・ジャパンは、全ての女子生徒が生理中であっても学校に通い勉強が続けられるよう、対象の2つの学校の生徒1,956名に生理用ショーツを配付しました。この生理用ショーツは、経血を吸収する役割のタオルを取り付ける事ができ、タオルを交換・洗濯して繰り返し使うことのできる仕様で、配付の際に生理用ショーツの使い方も説明しました。
おわりに
引き続き、モザンビークの水衛生環境を整え、月経管理を含めた衛生に関する正しい知識や適切な習慣を身につけていくための啓発活動を続けてまいります。
皆様の寄付が、モザンビークの人々の健康で安全な暮らしを実現します。
水衛生事業へのあたたかいご支援をお願い申し上げます。
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