10Lチャレンジ ウォーク &10周年記念パーティーのご報告
グッドネーバーズ・ジャパンは、支援者の皆様をはじめ多くの関係者の方々に支えられて2014年12月21日、設立10周年を迎えます。これを記念しまして、去る11月30日(日)に設立記念パーティーを開催するとともに、浜松町から東京タワーまで10リットルの水を運びながら歩くイベント「井戸 for チャド~I do for Chad~ 10Lチャレンジ ウォーク」を実施しました。
【第1部】10Lチャレンジ ウォーク
「井戸 for チャド~I do for Chad~10Lチャレンジ ウォーク」は、グッドネーバーズ・ジャパンがアフリカのチャドに井戸を作るために実施した、10リットルの水を運びながら歩くファンドレイジング(資金調達)イベントです。学生、社会人、グッドネーバーズ・ジャパンのサポーター・ボランティアの方々など24名が参加し、毎日水汲みに歩く途上国の人々の生活の一部を体験し、安全な水にアクセスできることの大切さを考えました。
参加者の感想
- 『水を運ぶ』ということは、私たちの普段の生活では考えられないことですが、途上国では毎日の仕事。映像などを観て理解しているつもりでしたが、水を運ぶために一日何度も往復することはわかっていませんでした。
大人が持つ10Lと違って、子どもにはずっと重くのしかかる10Lで、それを一日に何度も行ったり来たり、道路状態も悪いうえに暑くて、本当にその困難な状況が想像できます。 また来年もこのイベントがあれば是非参加するつもりです。 - 私達は舗装された道路を2㎞、こぼれる心配のない容器に入った水10㎏を運びましたがチャドの人達は…。そう考えると2㎞の道のりの長さ、10㎏の重みを改めて感じた貴重な時間でした。そして同時に、いかに私が恵まれた環境の中で生活ができているのか想い知った瞬間でもありました。
水道をひねれば出てくるきれいな水。当たり前ではないんですね。 - 当日緊張張しながら集合場所に行くと、笑顔で迎えて頂きました。活動中も和やかな雰囲気で、歩きながら自然と会話も弾みました。ポイントごとに、持つ人を交換し協力しながら進みました。「運べるかしら」と不安になっていた方もいらっしゃいましたが、全員が最終地点まで到達することができました。
10Lは持つこと自体は、それほど負担になりません。ですが、長時間持ち続けて運ぶことは高校生の私にとっても、容易なことではありませんでした。 実際、途上国に住む私よりもずっと小さい子ども達が毎日同じことをしていると思うと、胸が痛みました。 反面、私を含め日本の多くの子供達はたくさんの機会に恵まれています。その生活が当たり前となり、豊かさへの感謝を忘れてしまってはいけません。
今回の参加を機に国際協力への興味・関心が深まりました。学校の知識だけでなく、国際社会の理解を深め、まずは日本の生活の身近な問題点から見直していきたいです。
【第2部】10周年記念パーティー
10Lチャレンジ ウォークの後は、滑走路が見渡せる羽田空港のホールで設立10周年記念式典を開催しました。
福井代表理事(左)の挨拶のあとは、グッドネーバーズ・インターナショナルの会長代理として来日した、グローバルパートナーシップセンター、センター長のキムユンジュ(右)より、お祝いと激励、そして日本の支援者・関係者の皆様に、お礼のメッセージが述べられました。
続いて、小泉事務局長からグッドネーバーズ・ジャパン10年の歩みが紹介されました。2004年に大阪で開設して以来、さまざまな国で実施してきた緊急支援や開発プロジェクト、東京への事務所移転、「認定NPO法人」認定、啓発や収益事業の展開などは、サポーターをはじめとする多くの関係者の皆様のお力添えによるものです。あらためてお礼申し上げます。
スタッフが企画したパーティー中盤のゲーム「国旗かるた」では、グッドネーバーズが活動している35カ国の国名が読み上げられ、参加者が会場に貼ってある国旗から正解を探しました。国旗の裏に書いてある得点の合計が最も高い優勝者には、フェアトレードのコーヒーやチョコレートがプレゼントされました。
来賓のエチオピア連邦民主共和国大使館一等参事官オジゲ・オッソ・オルチョ氏をはじめ、ご参加くださった皆さまお忙しい中誠にありがとうございました。