カンボジアでのボランティア活動がスタート
2014年12月
初めまして、シン・ナソです。11月から、カンボジアのチェンアクという地域で、ボランティアとして活動しています。今日は私の活動について、皆さんにご報告したいと思います。
私がボランティアを開始して最初に行なったのは、まずグッドネーバーズの事業内容と地域の人々について知ること、そして自分に与えられた業務(学校で美術を教えることや、事務作業のサポートなど)の計画書を作成することでした。
その仕事を通して、私はまだまだ力不足で、これからたくさん学んで成長していかなければならないことを実感しました。計画書に必要な、目的と目標、具体的な実行計画を組むのにこんなに時間がかかるなんて!!!
でも、ひとつひとつの活動を進めながら全体像をつかんで、ぶれることなく困難を克服しようと決心しました。
しかし、ここは外国。日々の活動のなかで、分からないことがたくさんありました。
たとえば、美術の授業に必要な物を準備するときも、物価が分からないので、安くていいものを購入するために、どんな小さなものでもいちいちカンボジア人スタッフの助けが必要なのです。良いお店を紹介してくれたり、通訳もしてくれるスタッフに支えられて美術の授業を行うことができました。
ちょっとした事務作業が学びの過程。一つずつ勉強しています。
また、子どもサポーターの方からの手紙を子ども達に届ける仕事は、新しい経験の一つでした。スタッフに同行して、2つの家庭を訪問したのですが、スタッフが手紙を読み聞かせているとき、子どもだけでなく家族みんなで興味深く聞いている姿が印象的でした。
英語とクメール語に翻訳されて届けられた手紙と写真を通して、サポーターの方の気持ちが伝わっていました。その時のお父さんやお母さんの笑顔は忘れられません。
これまで私は、子どもサポーターになるということは、「子どもを支援し、成長と変化を見守ること」だと思っていました。しかし単にそれだけではないのだと、ここに来てわかりました。子どもサポーターの支援は、子どもだけではなくその家族や地域ともつながっているのです。子どもを幸せにするためには、家庭が幸せでなければなりませんし、そのためには健全な地域社会が不可欠なのだということを実感しました。
チェンアクについて
チェンアクは、カンボジアの首都プノンペンにあるスラム地域です。人口は約8,100人で、現在そのうち2,242人がグッドネーバーズの支援対象者となっています。同地域では、子どもの教育支援(学用品や教室設備、備品の提供など)、収入向上支援(農業支援、マイクロファイナンス)、医療・保健衛生支援(子どもの栄養サポート、健康診断)、子どもの権利啓発キャンペーン等の活動を行っています。