ケニア、カクマ難民キャンプの住居環境改善事業
2014年末時点で、世界では1,950万人もの人々が世界中のあちらこちらで難民として暮らしています(UNHCR:国連難民弁務官事務所)。
スーダン内戦によって発生した難民を保護する目的で1992年に設立されたケニアのカクマ難民キャンプは、ケニアの北西部に位置します。およそ8か国から、約18万人の難民が身を寄せており、南スーダンとソマリアからの難民が全体の7割以上を占めています。 特に2013年12月に起きた南ス-ダンの内戦から逃げてきた難民が多く流入し、受け入れ人数の限界を超えてしまったために長期滞留難民は基本的な住居環境さえ保障されておらず、泥やレンガの壁と防水材で臨時の住居空間を作って暮らしている状況です。
マリーさん「2002年に、主人と一緒に南スーダンから内戦を避けてここに来ました」
グッドネーバーズ・ケニアは、2014年よりUNHCRと連携してカクマ難民キャンプ内で、住居環境の改善事業を進めました。
屋根のない、壊れかけた壁だけのスペースで暮らしていました
工事の様子
鉄のシートで家屋を修繕しました
グッドネーバーズ・ケニアは長期滞留難民の215世帯を対象に建築資材を提供し、家屋の修繕をしました。鉄シートの屋根のほか、家屋の柱、窓、扉なども整備し、レンガの上に屋根をのせるだけではなく、耐久性のある骨組みがしっかりとした家屋を建築して、難民の方達が安全な居住環境で生活できるよう支援しました。
今後も、住居環境の改善事業を進めるほか、カクマ難民キャンプ内での教育支援および子どもの保護などを計画しています。
故郷に帰れなくても、笑顔を忘れない子ども達