バングラデシュ2010年保健医療事業報告
2010年1月、グッドネーバーズ・ジャパンはバングラデシュの保健医療事業を視察しました。
シラズコンジにて無料診療を実施
バングラデシュの首都ダッカから北部へ車で3時間の場所に、グッドネーバーズがコミュニティ開発プロジェクトを実施している、シラズコンジ地域があります。
今回はここ、シラズコンジでフリーメディカルクリニックを2回実施。合計110人の村人を診察・処方しました。
GNJPの無料診療に集まる人々
事前に地元大学生のコミュニティー・ボランティアが村の貧しい家庭をまわり、診察チケットを配布しました。
無料診療に来た患者は、女性が圧倒的に多く、担当医が女性なので体の事なども話しやすかったようです。
患者達によると、病院は村から遠く、治療費も高いので、よっぽどのことがない限り行かないとのこと。よっぽどの事になってから行くと重症化しているためさらに治療費が高くなるという悪循環になります。
村人を診察する女性ドクター
診察を担当した医師によると、衛生状況の悪さから来る胃腸障害が一番多く、次に皮膚病と虫歯なども多かったそうです。今後も定期的にフリー・クリニックを実施する予定です。
ワクチン事業(B型肝炎の予防接種を実施)
5年前からバングラデシュ政府はB型肝炎の予防接種を始めましたが、それ以前に生まれた、現在5歳より上の子は予防接種を受けておらず、これから接種する予定もありません。
グッドネーバーズはシラズコンジ事務所の活動している地域の5~7歳の子ども50人を対象に、B型肝炎の予防接種を実施しました。4回連続で接種しないと効き目がないので、あと3回分のワクチン事業を行う予定です。
バングラデシュの子どもも注射は大嫌いのようです。