ハイチ地震の被害状況報告(1月14日現在)
ハイチ地震被害 状況報告書(1月14日)
グッドネーバーズ国際協力チーム
1.地震について
1月12日の現地時間午後16:53(日本時間13日午前06:53)ハイチ首都ポルトープランス南西17km地点でマグニチュード7.0規模の地震が発生、その後24時間の間にマグニチュード5.5、5.9規模の余震が相次いで発生。
2.被害状況や現地のニーズ
- 13日ハイチ大統領の発表:推定10万人の死者や行方不明者が発生。
- UN事務総長報告:総人口の約900万人のうち3分の1が、地震被害の影響を受けたものと推定されており、首都ポルトープランス周辺の飲料水、電気、交通、通信などの基本的な生活のサービスはほとんどすべて崩壊したものと報告した。
- 大統領官邸、UN事務局などの主要施設はすべて崩壊した。
- UN OCHAの状況報告:現在、被災者のナビゲーションや、医薬品や医療支援、飲料水、衛生、緊急避難所、食料、物流、通信などの支援が緊急に必要とされている。
3.ハイチへのアクセス
ポルトープランス空港の管制塔が倒壊されたが、空港は使用されている。
大韓航空問い合わせたところ、仁川-ニューヨーク-ポルトープランスの便があるが仁川-ニューヨークの区間は、1/23以降でないと予約不可能。ニューヨーク-ポルトープランス区間は、1/18から座席の予約が可能。
ニューヨーク経由の総移動時間は、最低29時間から40時間ほどかかる。
ポルトープランス港の施設も損害を受け、海路のアプローチも難しい。
ポルトープランスの主要な交通路が切れたり、瓦礫などでふさがった陸路のアクセスも困難が予想される。
4.国際社会の反応
国際連合ハイチ安定化ミッション(United Nations Stabilization Mission in Haiti、MINUSTAH)の専任責任者(副非総長Edmond Mulet)を特別派遣し、災害対応にあたる予定である。
Central Emergency Response Fund(国連機関)1,000万ドル、米州開発銀行(Inter – American Development Bank)20万ドルなどの災害救助のための資金支援が発表されており、World Vision、Mercy Corps、Caritas、FHI、Oxfamなどの主要なNGOの資金調達や緊急援助計画が相次いで発表されている。
*参考資料:ReliefWeb、UN OCHA – Situation Report、BBC News、CIA