世界中の子ども達に笑顔を。途上国の子どもの教育支援・緊急支援を行う国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン

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2023.11.22 活動報告

【モザンビーク 水衛生】トイレ建設用の床板パーツ「スラブ」作成研修を実施

グッドネーバーズ・ジャパンは、モザンビーク共和国ガザ州にて、地域住民が衛生的な環境で暮らせるよう、安全な水や清潔なトイレを整備する「ガザ州3郡におけるコミュニティの水衛生設備整備および衛生啓発活動事業※」を実施しています。

※この事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」です。

現状、対象地域であるガザ州シブト郡では、40%の住民が家庭トイレを所有せず、野外排泄が習慣化しています。このため、ハエが野外排泄物と家庭で料理された食事や飲料水を行き来し、病原菌を運ぶことで下痢などの原因になっています。 

                     

地域を巡回し、住民に正しい衛生行動を伝えています

水衛生および保健衛生の支援優先度の高い国、モザンビーク

USAID(アメリカ合衆国国際開発庁/非軍事の海外援助を行う独立した連邦政府機関)によると、モザンビークの5歳未満の子どもの死亡率は16%であり、世界で最も高い国の一つとなっています。多くの子どもたちが命を奪われている原因の一つが、水衛生環境の未整備です。このような理由で、USAIDは、モザンビークを2023年度“水衛生および保健衛生の支援優先度の高い国(HPC=High Priority Country)”に挙げています。(USAID PRIORITY COUNTRIES参照)

家庭トイレの建設に必要な床板パーツ「スラブ」の作成研修

水衛生環境改善のため、グッドネーバーズ・ジャパンは2023年9月初旬に、家庭トイレの建設に必要なスラブ (トイレの床板パーツのこと。掘った穴の上にスラブを設置することでトイレを作る)の作成研修を実施しました。ここで、グッドネーバーズ・ジャパンは、スコップやメジャーなどの道具からセメントなどの材料を提供しました。

            

対象地域から計20名が参加し、スラブの作成方法を学びました

研修内容

この研修の目的は、以下2つです。
1. 新たな世帯ができた際に、地域住民だけの力で新しいトイレを建設できるようにすること
2. 自分たちでトイレを作ることでオーナーシップを育み、清掃を心がけて大切に使い、適切な維持管理を促進すること

2023年は対象6コミュニティで、合計1,684枚のスラブを作成中です。年内に全6コミュニティで作成と配付を完了し、各家庭にトイレが整備される予定です。これにより地域の衛生環境が改善され、住民が下痢などを患うことなく健康的に過ごせるようになると期待されます。

          

一部の地域ではスラブの配付も始まっています

モザンビークの水衛生環境改善に向けたグッドネーバーズ・ジャパンの取り組みを、ぜひご支援ください。 

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