【モザンビーク 水衛生】安全な水と学校トイレを届けるために
グッドネーバーズ・ジャパンは、モザンビーク共和国ガザ州にて、地域住民が衛生的な環境で暮らせるよう、安全な水や清潔なトイレを整備する「ガザ州3郡におけるコミュニティの水衛生設備整備および衛生啓発活動事業※」を実施しています。
※この事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」です。
対象コミュニティで調査を実施
事業開始時にグッドネーバーズが実施した調査により、対象コミュニティにおいて以下の状況が明らかになりました。
・70%の住民が安全な水にアクセスできず、ため池などから生活用水を得ている
・40%の住民が家庭用トイレを所有せず、野外排せつが習慣化している
・約4分の1の住民が調査日から2週間以内に下痢を発症した
・約4分の1の生徒が学校トイレは快適ではないと感じている
・12%の生徒が学校にいる間に野外排せつをしている
コミュニティでの安全な水へのアクセスに大きな課題があり、さらに野外排せつの習慣によって下痢を発症する住民が多いことが分かりました。また、トイレがない学校や、生徒数に対してトイレが不足している学校では、学校にいる間も野外排せつをする生徒がいます。一方でトイレのある学校でも、適切な清掃や管理がされておらず、多くの生徒が快適ではないと感じています。
課題の解決に向けて
グッドネーバーズ・ジャパンは、これらの課題の解決に向け、3基の新規給水施設と5つの学校トイレの建設を開始しました。現時点で建設作業は順調に進んでおり、年内には新しい給水施設と学校トイレを使い始められる予定です。