世界中の子ども達に笑顔を。途上国の子どもの教育支援・緊急支援を行う国際NGOグッドネーバーズ・ジャパン

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2023.08.16 活動報告

【連携企業】伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社：インドネシア地震への寄付で子どもたちに笑顔を

全世界にネットワークを展開し、80以上の国々で鉄鋼流通のフロントランナーとして活躍されている伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社は、災害地域への募金など社会貢献活動にも幅広く取り組まれています。同社は、2022年11月にインドネシアの西ジャワ州で発生した地震を受けて、当団体が実施していた緊急支援にご寄付をくださいました。同社のご寄付により、被災地に4校のチャイルド・フレンドリースペース（CFS)※の建設をすることができました。

※チャイルド・フレンドリースペース（Child Friendly Space, CFS）：校舎倒壊により学校に行けなくなった子どもたちのために、授業やレクリエーションを行うことができる施設。子どもたちの学校生活の再開と心のケアを目的としています。

企業ご担当者インタビュー　
伊藤忠丸紅鉄鋼　取締役兼常務執行役員高丸明様

「未来を担う子どもたち」が支援の決め手に

当社は、これまでも国内外の災害に関して様々な団体を通じて支援を行ってきました。今回の支援先であるインドネシアは、当社の拠点や多くの取引先がある上に、被害の状況からも迅速さが求められる非常に重要な事案でした。そうした中、グッドネーバーズが地震発生後すぐに被害状況等の実態把握や支援に着手していたことを知り、支援することに決めました。

当社が緊急支援を行う際、まずは被害状況を把握し、社内で議論をして実際に寄付するかどうかを判断しています。

今回グッドネーバーズへの寄付を決めるにあたり、現地に根差した支援を早急に実施しているということに加えて、子どもやその家族の支援にも注力している点も大きな理由の一つになりました。同災害では、学校が崩壊したり、多くの子どもたちが犠牲となったという報道もあり、物理的な支援だけではなく、なかなか支援の手が届きづらい子どもたちの心のケアを行っている、という点も非常に特徴的かつ素晴らしいものだと感じました。未来を担う子どもたちへの支援を行うことは、その地域社会の未来を支えることに繋がると考えており、子どもというキーワードが重要な決め手になりました。

支援の成果を実感することで社員の意識も向上

支援を決めてから、寄付金がどのように使われるのか、またそれをどのような形で知ることができるのか懸念していましたが、中間報告と終了報告の二度にわたって活動内容を共有していただいたことで、実際に現地で寄付金を活用しどのような支援が行われたのか、詳しく知ることができました。プレスリリースや社内のイントラネット、社内報など、様々な媒体を通じて、グッドネーバーズの活動内容や成果を報告させていただきました。過去に私たちが行ってきた支援では、具体的な支援活動について社内に報告する機会が少なかったということが課題であったため、今回は社員も社会貢献活動をより身近に感じ、意識を高めることができたのではないかと思います。

子どもたちの笑顔につながっていると実感

社員の社会貢献活動への関心を高めるためには、災害が起こったことに対して社員一人一人が自分事として捉え、「何か自分たちにできる支援はないか」と考えることが重要だと思います。さらに、今回の復旧活動で建てられた学校（CFS）のように、「私たちがこの学校の一部を作ったんだな」という風に思えることがとても大事です。社員が自分事として共感すること、そして支援の成果を実感すること、こういった小さなことの積み重ねで少しずつ社員のボランティア精神も根付き、社会貢献活動に対する関心の高まりに繋がると思います。

今回の支援で、災害で失われていた子どもたちの笑顔が戻った報告の写真を見て、「ああ、素晴らしい活動なんだな」と改めて思いました。子どもたちは、どの国においても、その国の将来を背負っている存在です。そんな子どもたちの笑顔であふれる国に戻していけるような活動に私たちが何か支援できたことはとても意義深いです。今後インドネシアでなくてもこういったことが起こり得るので、引き続き団体の支援情報に注視していきたいと思います。

当社は、近年社会貢献活動により力を入れています。企業理念にもある通り、「より豊かな社会の実現を目指すこと」を私たちのありたい姿として掲げています。今後も支援を必要とする人・時・場所に適切な支援を行い、地域社会への貢献を積極的に推進していきたいと思っております。また、会社としての取り組みだけでなく、社員が積極的に社会貢献活動に参加できるような取り組みをさらに広げていきたいと思っています。