【モザンビーク 水衛生】2年次開始のお知らせ
グッドネーバーズ・ジャパンは、モザンビーク共和国ガザ州にて、地域住民が衛生的な環境で暮らせるよう、安全な水や清潔なトイレを整備する「ガザ州3郡におけるコミュニティの水衛生設備整備および衛生啓発活動事業※」を実施しています。
3か年計画のうち2年次は、ガザ州シブト郡にて給水施設および修繕、学校トイレの建設、世帯トイレの普及および野外排泄ゼロを達成するための衛生啓発活動(CLTS = Community–Led Total Sanitation)、そして地域住民の給水施設と学校トイレの維持管理能力の強化を行います。
※この事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」です。
現地政府とのMoU署名式
2023年5月16日、ガザ州の州都、シャイシャイにてMoU※署名式を執り行いました。署名式には、現地政府関係者に加え、駐モザンビーク日本国大使である木村大使も出席されました。
※MoU (Memorendum of Understanding) とは、契約が正式に締結される前に交わされる基本合意書のこと。
式典では、まずグッドネーバーズの事業スタッフが、1年次の成果報告と2年次の事業計画を発表しました。その後、木村大使、現地政府職員、グッドネーバーズ・モザンビークのスタッフがそれぞれスピーチを行いました。
モザンビークのNHKのような全国放送のテレビ局からガザ州の地方局まで、複数のテレビ局が取材に訪れ、当日の夜のニュースで式典の様子と事業内容が報道されました。
CLTS活動開始
CLTS(Community-Led Total Sanitation)は、野外排泄が日常的に行われている地域において、住民自らの目で状況を確認することで、問題を理解し、どう解決していくかを学ぶ住民参加型のワークショップです。これにより、住民たちがトイレと衛生管理の重要性を学び、自ら世帯トイレを作り、衛生行動が普及することを目的としています。
当事業の要であるCLTS活動の開始にあたり、2023年5月に現地政府関係者やコミュニティリーダー、学校の教員および保護者代表と会議を行いました。これまで日常的に野外排泄をしていた地域住民の行動を変えるためには、地域住民を統率するコミュニティリーダーや、現地政府職員との協力体制が重要です。彼らの理解と協力を得るため、CLTSについて詳細に説明し、CLTS活動開始に向けて体制を整えました。
給水施設の修繕
モザンビークには、故障したまま放置されている給水施設があります。当事業では、対象地域にある故障した2基の給水施設を修繕し、再び使えるようにすることで、対象地域での安全な水へのアクセス向上を図ります。
2023年4月、グッドネーバーズは現地政府と建設会社とともに故障原因を調査し、修繕可能であることを確認、6月より修繕作業を開始しています。
ご支援のお願い
水や衛生サービスは健康に生きていくために欠かせないものですが、モザンビークは気候変動の影響に対し非常に脆弱で、例年、大雨の増加やサイクロンの多発により、モザンビーク各地で大規模な洪水の被害が報告されています。このような状況下で、安全な水へのアクセス向上に向けて、 早急かつ持続可能な対応が求められています。グッドネーバーズは、Yahoo!ネット募金を通してご支援をお願いしております。頂いたご寄付は、給水施設やトイレの建設、公衆衛生を改善させるための人材育成など、水衛生支援活動のために大切に使わせていただきます。
モザンビークの人々の命と健康のため、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。