【アフガニスタン人道危機】冬の避難生活に備え防寒用品の支援を準備
アフガニスタンでは、政情不安による治安の悪化や暴力により、約68万3千人の人々が国内で避難を強いられる人道危機が起きています（2021年11月7日時点 UN OCHA）。
物資不足と物価の上昇で食糧不足が深刻化しており、2021年11月以降には、人口の半分にあたる2,280万人が深刻な食糧不足に直面するとされています（2021年10月27日 WFP）。
さらに、急激に大量の避難民が逃れてきた地域では、避難民と現地の人々（ホストコミュニティ）の間での緊張感も生まれています。
国内避難民は家を失い道路や公園などで生活しているため、冬になれば、凍てつく寒さの中で多くの人々が命の危機にさらされることになります。アフガニスタン政府はこれからの寒さを鑑みて、国内避難民を元居た場所へ戻らせようとしていますが、避難先である首都カブールに残りたいと考えている避難民も少なくありません。
カブールに避難民が集まる背景には、カブールが他の地域よりも安全であることや、支援団体の援助がカブールに集まっていることなどが挙げられます。また、タリバンがアフガニスタン国境の検問所を支配しており、国民を出国させたくないという考えを表明したため、唯一機能しているカブールの国際空港を目指して移動してくる人々も多くいます。
元の場所に戻りたいと思っている避難民でも、移動手段とお金が不足し、戻ることができない状況にあります。
このように国内避難民は、命の危機にさらされ過酷な状況で生活しており、緊急での人道支援が求められています。しかし、現地の多くの支援団体では、優秀なスタッフが国外に退避したり、銀行が機能せず資金が不足しスタッフの給与を支払えなかったりと、人材不足が課題となっており、支援が十分に進んでいるとはいえません。
グッドネーバーズの今後の支援活動
こうした状況の中、グッドネーバーズは、現地で活動を続けるグッドネーバーズ・アフガニスタンおよび、現地パートナー団体である地元のNGO（OCHRとOCCD）と連携して緊急支援を行っており、グッドネーバーズ・ジャパンでは、この緊急支援のための募金を受け付けています。
10月25日と11月2日には、グッドネーバーズの担当者による会議が行われ、今後の支援の方針や、支援の受益者を国内避難民からホストコミュニティ（避難民を受け入れる地域）へと変更することや、隣国のウズベキスタンから食料品を調達することなどが検討されました。
プロジェクトの概要
活動期間：5ヶ月（2021年11月～2022年3月）
受益者：ホストコミュニティ（避難民を受け入れている地域）
受益者数：5,000世帯
活動地域：カブール、カピサ、クナル州
活動内容：食糧と防寒用品の配付
活動報告
【アフガニスタン人道危機】冬の避難生活に備え防寒用品の支援を準備
【アフガニスタン人道危機】 避難民への 緊急支援募金を開始しました
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