【モザンビーク サイクロン】ヘルスセンターの建設が進んでいます
モザンビーク共和国中央部に位置するソファラ州は、2019年3月のサイクロン・イダイ上陸により、洪水や建物の屋根が剥がれるなどの甚大な被害を受けました。多くの被災者が住む場所を失い、政府が設置した再定住地へ移住しましたが、その再定住地には病院や学校といった公共サービスが十分に整備されていません。
グッドネーバーズ・ジャパンは2つの再定住地(Ndejaと7 de Abril-Cura)にて、ヘルスセンターの建設および無償のコミュニティ・ヘルス・ワーカーの育成事業を通し、住民の保健医療サービスへのアクセスの改善を目指しています。
※この事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」です。
ヘルスセンター建設
着工式
10月頭、ヘルスセンター建設の着工式を執り行いました。着工式にはソファラ州の州知事をはじめ、グッドネーバーズや現地行政の関係者、そして地域住民も参加しました。
まずグッドネーバーズの現地スタッフが、当事業の概要そしてヘルスセンター建設について説明をしました。建設関係者だけでなく、地域住民も着工式に参加することは、新たなヘルスセンターの場所や関係者を知ってもらうことで住民のヘルスセンターに対する敷居を低くし、建設完了後の保健医療サービスへのアクセス改善に繋げるという狙いがあります。
建設事業説明が終わると、伝統的なお祈りの儀式が行われました。これは、災いが起きること無く無事に建設が完了する事を願うものです。多くの参加者が見守る中、大きな木の下にござを敷き、コミュニティーリーダーがそこに座り、静かに手を叩きながらお祈りをします。
お祈りが終わると、記念すべき1つ目のブロックの設置作業が州知事によって行われました。
着工式の最後には、地域の方々が歌と踊りを披露し、州知事がその踊りに参加する場面もありました。
建設開始
11月現在、2つの再定住地にてヘルスセンターの建設作業が進んでいます。スムーズかつ正確に建設作業を進めるため、現地スタッフの建設担当者が現地行政の担当者と協力しながら、日々モニタリングを行っています。 現在、建物の基礎土台部分の建設、および穴を掘って水源の確保が完了し、貯水タンクを設置するタワーの建設が行われています。
現地スタッフ 建設事業担当のパダマスタッフより
皆さん、こんにちは。ヘルスセンター建設事業担当のモマデ・パダマです。グッドネーバーズの事業に関わるのは、サイクロン・イダイで被災した小学校の教室再建事業に引き続き、今回のヘルスセンター建設事業で2回目となります。私への信頼に感謝すると共に、ヘルスセンター建設と事業全体の目標達成のために尽力したいと思っています。
※小学校の教室再建事業の詳細は、以下関連ページのリンクからご覧ください。
関連ページ
【モザンビーク サイクロン】被災地の学校で環境整備を実施しました
【モザンビーク サイクロン】NGO連携無償資金協力贈与契約を締結
【モザンビーク サイクロン】被災地にて安全で衛生的な学習環境の整備・食糧配付を実施します
【モザンビーク サイクロン】 小学校の教室再建が進んでいます
【モザンビーク サイクロン】 トイレの修繕工事が完了しました
【モザンビーク サイクロン】 被災地の学校にトイレを建設しています