【モザンビーク サイクロン】被災地の学校で環境整備を実施しました
2019年に上陸したサイクロン「イダイ」の被害からまだ回復していないモザンビークの被災地では、人々の避難生活や食料不安の広がりなどが長期にわたり続いています。
グッドネーバーズ・ジャパンは、現地に駐在している金光スタッフを中心に、被害を受けた地域での食糧配付や栄養教育セミナーなどの栄養支援のほか、被災した学校でのトイレや教室建設などの復興支援事業を実施しています。
※当事業はジャパン・プラットフォームのアフリカ南部サイクロン被災者支援2019助成事業です。
2021年3月、教室およびトイレ建設事業対象の小学校2校(Mazongoro小学校、7 de Setembro小学校)において建設が完了し、3月25日にはニャマタンダ郡政府との譲渡式が行われました。
これにより教室やトイレが整備され、子どもたちが安全で衛生的な環境で学ぶことができるようになりました。
今回再建されたのは、教室5部屋、男女別トイレ2部屋、管理室2部屋です。教室には備品として生徒用の机イスや黒板などが置かれ、トイレや管理室には安全確保のための金属製の柵も設置されました。
私たちが活動するニャマタンダ郡では、2019年の大型サイクロン「イダイ」による被害の爪痕がまだ残っています。現在でも、子どもたちの安全で清潔な教育環境は十分には整っておらず、また、子どもたちやその家族は食事の面でも十分な栄養を摂れているとは言えません。
新型コロナウイルスの拡大や新たなサイクロン「エロイーズ」の上陸により、貧しい人々はさらに追い打ちをかけられ、生活は困窮しています。
グッドネーバーズジャパンは今後、受益者へのインタビューやモニタリングに加え、教室およびトイレ建設事業対象校2校の児童を対象とした衛生啓発講習や2回目の食糧配布、制服・文房具の配布などを行い、サイクロンで被災した子どもたちとその家族を引き続き支援してまいります。