【ネパール/バルディア郡】公衆衛生の普及活動を行っています
グッドネーバーズ・ジャパンは、現在、ネパール西部のバルディア郡にある15校の小中学校を回って、手洗い指導などの講習をはじめ、月経管理の教育・普及等の水衛生環境改善事業を実施しています。
講習会は、新型コロナウイルス感染症対策のため、参加者の体温測定を行い、参加者同士の距離を十分に空けながら開催しています。本講習会を通して参加者自身をはじめ、家族など身の回りの人々を守るための衛生的な生活行動を身に付けられるよう活動を進めています。
※この事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」です。
事業地域における課題について
バルディア郡では、子どもたちが不衛生な水やトイレを使用することで、下痢などの水因性疾病に罹るケースがあります。子どもたちの健康を守るためにも、学校における安全な水衛生環境の整備は重要な課題です。
また、子どもたちが衛生教育を受ける機会が不足しているため、適切な手洗い方法等の衛生知識の普及が現地からも求められています。さらに、現地では月経教育が十分に行き届いておらず、月経に関する偏見や差別がみられる場合があります。学校において月経に関する正しい知識や行動が普及されることで、女子生徒が月経期間中も安心して通学でき、女子生徒の教育環境の改善や、男子生徒の月経に対する正しい理解につながります。
事業地では、昨年3月から12月までの約10ヶ月続いた学校閉鎖が明け、現在は徐々に日常を取り戻しつつありますが、新型コロナウイルスの感染リスクは依然としてあるため、状況を注視しながら活動を実施してまいります。