【ネパール/バルディア郡】学校の水衛生環境改善のため、スタッフを派遣しました
グッドネーバーズ・ジャパンは、ネパール南西部のバルディア郡にて、小中学校を対象とした水衛生環境改善事業を実施します。
本事業は2020年3月に日本国外務省と当団体間で締結されましたが、その後の新型コロナウイルスの世界的な流行により、事業活動が制限され、当団体スタッフの現地派遣も見合わせておりました。
しかしこの度、渡航制限やネパール国内での行動制限が一部緩和されたことなどから、佐藤スタッフをバルディア郡へ派遣し、本格的な支援活動に取り組むこととなりました。
事業地域における課題について
バルディア郡では、子どもたちが不衛生な水やトイレを使用することで、下痢などの水因性疾病に罹るケースがあります。子どもたちの健康を改善するためにも、学校における安全な水衛生環境の整備は重要な課題です。
また、子どもたちに対する衛生教育が著しく不足しているため、適切な手洗い方法等の衛生知識の普及が現地からも求められています。さらに、現地では月経教育が十分に行き届いておらず、月経に関する偏見や差別がみられる場合があります。学校において月経に関する正しい知識や行動が普及されることにより、よりジェンダーに配慮した教育環境の整備が必要とされています。
このような状況から、当団体はバルディア郡にある15の小中学校において水衛生環境の改善を支援します。
※この事業は外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」です。
主な事業内容と目的
- 飲料水供給設備・トイレの建設
- 建設された水衛生設備の維持管理を担う学校組織の設立・強化
- 衛生・月経教育の普及
この事業の目的は、建設した水衛生設備や普及した衛生知識が、現地で継続的に運用される仕組みを作ることです。
子どもたちや彼らを守る大人たちが、自分たちで設備のメンテナンスや衛生啓発を行うことができれば、事業の終了後も、子どもたちは継続的に安全な飲み水やトイレを使用し、正しい衛生行動をとることができるからです。
現地事業統括担当の佐藤スタッフより
現地において、新型コロナウイルスの感染拡大は予断が許さない状況が続いています。そのような今だからこそ、一人ひとりの「衛生的な生活習慣」の知識と行動が強く求められています。
私たちは、現地の状況を注視しながら、事業活動を通じてより多くの人々に正しい衛生の知識と行動を伝えていくべく、活動を進めてまいります。