グアテマラの50家族に安全なかまどを!クック・ストーブ大作戦
クック・ストーブ大作戦は1月24日をもって終了いたしました
クック・ストーブ大作戦とは?
途上国において、調理や暖房のために家の中で火を使うことは火事や健康被害等の深刻な問題に繋がります。
WHOの調査によれば家で過ごす時間の多い女性や子どもは、煙草2箱分に匹敵するほどの煙を毎日吸っています。また、毎年200万人もの人々が調理の火による室内の煙で亡くなっています。
グアテマラ西部のサンマルコス県でも、伝統的なクック・ストーブもしくはむき出しの焚き火で調理をする家庭が多く、やけどや火事の危険性や健康被害等の問題が出ています。更に、従来の方法で調理をするには大量の薪を必要とし、木材の過剰消費から来る環境問題、そして薪を集めるために家庭(特に女性と子ども)にかかる時間的・経済的負担といった副次的な問題も生じます。
そこで、効率的かつ安全で、人体や環境に優しいクックストーブを支援し、これらの状況を改善すべく「クック・ストーブ大作戦」と称してこのプロジェクトを立ち上げました。サンマルコスの住民が安心して暮らせる環境をつくるために、皆様のご協力が必要です!
クック・ストーブって?
調理や暖房のために家の中で使う「かまど」のこと。グアテマラでは多くの一般家庭で、薪を使って火を起こし、食事を用意したり家の中を暖めたりするために使われています。
しかし、特に農村部には経済的に困難を抱える家庭が多く、人体に悪影響を与える旧式のクック・ストーブを使い続けていたり、クック・ストーブ自体を設置できずむき出しの状態で火を使っているケースがよく見られます。
新しいクック・ストーブで解決できる6つの問題
プロジェクト概要
対象
グアテマラ サン・マルコス県サン・アントニオ・サカテペケス市に住む50家族
実施日程
募金期間:2013年11月25日(月)~2014年1月
実施(クック・ストーブ設置):2014年3月~4月(予定)
募金目標額
200万円
・クック・ストーブ設置費用:3万5千円/一台×50台
・管理費(設置にかかる人件費、手数料など)
ご支援方法
クラウド・ファンディングサイトREADY FOR?にて。金額は3,000円からお選び頂けます。
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※クラウド・ファンディングとは:インターネットを介して不特定多数の個人から資金(支援金)を集めるサービスです。新しい資金調達の手段として注目されており、世界中で500以上のクラウドファンディングサービスが存在します。READYFOR? は日本で最初のそして最大のクラウドファンディングサービスです。(READY FOR?ホームページより抜粋)
映像紹介
グアテマラ・ソロラ地域では、自治体が協力してクックストーブ設置の推進をしています。グ
ッドネーバーズと自治体が実施した説明会では、児童栄養所で働くメルリン・ロペスさんが
、新しいクックストーブの重要性を、住民達に向けて熱心に伝えていました。
支援を受けた8人家族の様子です。設置前までは、家族全員が健康によくない状況で暮らし
ていました。「以前は、煙が鼻や口に入ってしまい、大変だった。特に風の酷い日には、煙が
目に入り、涙が止まらないほどだった。」と語るお母さん。新しいクックストーブの設置により、
安全な生活を送っています。
アメリカで作家や脚本家・声優など幅広く活躍しているパメラ・リボンさんが、ある家族を取材
しました。家の天井は煙と煤で真っ黒になっており、「家の中で火事が起きていて、そこに閉
じこめられているみたい」とパメラさんが語るほど、室内には煙が充満しています。
この家族のように排煙が適切にされていない家で暮らす家族は、常に危険と隣り合わせの状
況にいます。
どんな場所の、どんな人達を支援するの?
グアテマラってどんな国?
・面積:108.889平方キロメートル
・人口:1,471万人(2011国立統計局)
・首都:グアテマラシティ
・民族:マヤ系先住民46%、メスティソ(欧州系と先住民の混血)・欧州系30%、その他24%
・言語:スペイン語(公用語)他に22のマヤ系言語
・宗教:カトリック、プロテスタント等
・1人当たりGDP(名目):3,326USドル(2012IMF)
・1日$1.25未満で暮らす人の割合:14%(2013世界子供白書)
・乳児死亡率(生後1年未満):24人/1000人(2013世界子供白書)
・識字率:75%(2013世界子供白書)
・児童労働者(5~14歳)の比率:21%(世界子供白書)
グアテマラは中央アメリカ北部に位置する共和国です。1821年にスペインによる植民 地支配から独立を果たしました。
グアテマラには火山、亜熱帯雨林、古代の湖など豊富な自然観光資源があります。また、マヤ文明の中心として栄え世界文化遺産にも指定されたティカルをはじめ、マヤの遺跡が数多く残っています。
労働人口の半分が農業に従事しており、主要産品はコーヒー、砂糖、バナナ等。近年では観光産業の成長もみられます。
経済成長率は2~3%と低水準ではありますが安定的に推移している一方で、国民の半数以上が貧困層と推定されています。農村部と都市部の格差が2倍以上であること、マヤ系先住民の4人に3人が貧困層に属し、教育や就労・賃金などの面で劣勢状況に置かれていることが、貧困の要因として挙げられます。
プロジェクト実施地域について
サン・アントニオ・サカテペケス市は首都グアテマラシティから250kmほど離れた、人口約2万人の市です。山間部は特に寒暖差が激しく、朝晩の気温は氷点下まで下がります。
住民の多くは農業や手工芸等に従事し、平均月収は112.5USD。人口の16%が一日1USD以下で生活しています。多くの女性は家事に従事する事が求められ、外で働いても収入は男性の約半分と、著しい男女格差があります。また子どもの生活環境にも問題があります。小学校就学率は1~3年生で46.7%、4~6年生は34.5%です。家庭の収入を助けるために学校に行かず、働いている子どもも少なくありません。このように課題が山積しているため、有害であってもむき出しの火や旧式ストーブを使い続けている家庭がほとんどです。
当プロジェクトでは、市内でも経済状況や健康状態等において最も支援を必要とする家庭から優先して新しいクック・ストーブの設置を行います。
募金期間が終了しました
READYFOR?で募集していたクック・ストーブ大作戦は2014年1月24日をもって終了となりました。 期間中に集まった金額は161,500円となり、200万円には届かなかったため、残念ながらプロジェクトは不成立となりました。
ご声援いただきました皆さま、誠にありがとうございました。この度の教訓を次の機会に活かすことができるよう、努力してまいります。