チャドに希望学校第2号、リアンドチャド・スクールの開校
貧困と疾病、飢餓の中で「学び」を夢見る子ども達に出会った韓国の歌手、イ・スンチョルさんは、故パク・ヨンハ広報大使のヨナスクールに続き、二つ目のホープスクールを建てました。
イ・スンチョルさんの名字のLEEとChadを合わせた名前のリアンドチャド(LEE&Chad)スクールは、2012年2月11日に開校。 イさんも出席した開校式には約1,000人の住民と子どもたちが参加しました。イさんは式の後、新しい教室で一日先生になり音楽の授業をしながら子ども達と楽しい時間をおくりました。
またイさんは村の子ども達に550個の通学用バッグを贈りました。これは今までビニール袋に本を入れて通学してきた子ども達にとって特別なプレゼントになりました。
今回学校が建てられたワーリアドゴレ地域はチャド内でも一番開発が遅れている地域の一つで、学校と保健所がない場所でした。この地域では約50%の子どもが学校に行くのをあきらめて働いており、女性の非識字率は98%に達しています。 これからリアンドチャド・スクールを通じて子どもたちが希望を持ち夢を叶えていけるようグッドネーバーズが支援していきます。
イ・スンチョルさんは今回の訪問でモデスト君という少年に会いました。眼が不自由な祖父と、働けない祖母、弟と妹たちの面倒をみながら生活をしている彼は厳しい暑さの中、泥をくみ取って作った煉瓦を売って生活費と学費を賄っています。毎日2時間を歩いて遠い学校に通っていましたが、これからは近くのリアンドチャド・スクールに通うことになりました。
イさんは今後10年間、約30億ウォン(約2.2億円)を寄付しアフリカの10ヵ所に「ホープスクール(希望学校)」を建てて行く予定です。さらにグッドネーバーズはアフリカにおいて、保健所も運営し診療だけでなく保健衛生活動も実施していきます。
2009年に故パク・ヨンハ広報大使がチャドを訪れた時から始まった活動は、今、チャドの子ども達の“学ぶ”機会と希望になっています。