フィリピン緊急支援の延長が決定 「災害前よりも丈夫で安全な校舎を」
台風30号(ハイエン)が昨年11月にフィリピンを襲ってから、7か月以上が経ちました。
グッドネーバーズはギワンに新たに事務所を構え、復興支援として子どもへの給食提供や学習環境改善のサポートを続けています。また子ども達の中には、台風や津波の経験がトラウマになっているケースが見られます。グッドネーバーズそのような子どもを対象に心理ケアプログラムを併せて実施し、心身共に健康な状態で学校に通うことができるよう支援しています。
今年の1月にグッドネーバーズ・ジャパンが実施した学習環境改善支援では、ギワン内の12の学校に仮設教室を設置し、学用品を配布しました。ほとんどの建物が半壊・全壊したギワンではその被害の大きさゆえに、政府の支援が追い付かず、6月になった今でも、再建の目途が立っていない学校が数多くあります。仮設教室として設置したテントは丈夫ではありますが、あくまでも仮の教室で今後長く使える校舎の建設が必須です。
この状況を受け、グッドネーバーズはギワンにある2つの小学校の校舎再建事業の実施を決定しました。
フィリピン・台風30号(ハイエン)被災小学校 校舎再建支援
- 期間:6月~9月初旬
- 対象地域:東サマール州ギワン スランガン小学校、バルボ小学校
- 支援内容:崩壊した校舎のガレキを撤去し、災害時の避難所としても利用可能な耐久性の高い校舎を新たに再建する。
※この事業の一部は「フェリシモ地球村の募金」の助成によって実施されます。
この事業はただ建て直すのではなく、今後の災害にも備えて「よりよく建て直す」ことをゴールとしています。そのため建築材には教育省が規定している基準にそった質の高いものを使用します。
着工を目前に控えた6月9日、建設予定地である小学校の校庭で着工式が行われ、保護者を始め副市長や学校の教師、地域の学校管理者らが参列しました。
「物資の配布や子ども達への支援に感謝します」と述べた副市長のホン・ロゲリオ・カブラオ氏
避難所としても利用できる校舎に、住民の期待も高まります
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