グッドごはん2019年アンケートの結果報告
「日本の子どもの7人に1人が貧困」。この問題は、ひとり親家庭ではより深刻です。 厚生労働省の調査では、日本国内のひとり親世帯の子どもの2人に1人にあたる50.8% が貧困状態にあるといいます。
グッドネーバーズ・ジャパンは、 2017年9月からひとり親家庭に食品を配付する「グッドごはん」の事業を通して、子どもの貧困問題に取り組んできました。
今回、「グッドごはん」利用者472名を対象に実施したアンケート調査の結果から、利用者にどのような効果・変化があったかを検証しました。また利用者の生活状況やひとり親家庭が抱える課題を見つけ、今後の事業の改善や支援方針を検討することもアンケートの目的としています。
2019年アンケート調査報告
アンケートに寄せられた利用者の声(抜粋)
「子どもに食べさせたいと思う食材でも、お金を気にして買えなかったりします」
「365日ほぼ休みの日がありません。仕事、育児、介護のため1日24時間では足りません。自分の食事や睡眠時間を削っています」
「経済的に厳しい時に不安で悲観的になり、子どもへの罪悪感の中、その日その日を必死に過ごしていました」
「食材を持ち帰るととても嬉しそうに喜んで、受験生だった娘は甘いものが食べられて元気になり勉学に励めました」
「頂ける量が想像を遥かに超えていたので感動した。余裕のない日々の中で、人の温かみを感じ、張り詰めた緊張感が和らいだ」
「グッドごはん」とは?
「グッドごはん」とは、主に都内に住むひとり親家庭(※1)を対象に、食品を無料で配付する事業です。企業や個人の寄付によって集まった、お米や調味料、レトルト食品、お菓子など、約10,000円相当のカゴいっぱいの食料を毎月最大165世帯のひとり親家庭に配付しています。
※1 当事業の対象者は、ひとり親家庭等医療費受給者証(通称 「マル親医療証」をもつ、所得が限度額未満かつ生活保護を受けていないひとり親家庭です。