Good Neighbors Japan
 
 
わじまグッドサークルの様子
 
【能登半島地震】心の安心と安全も取り戻したい
 
 
復旧が進むも依然として支援が必要な状況
今年1月1日に石川県の能登地方で発生した地震による被害に対し、グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は発災直後より炊き出しや物資提供などの緊急支援活動をしてきました。

子どもたちも、震災の被害や生活環境の急激な変化で心に大きな負担・傷を抱えながら、震災前とは異なる環境での生活を余儀なくされていました。そのような状況を受け、GNJPは輪島市で小学生を対象とした心理社会的支援(Psychosocial Support, 以下PSS)と学習支援を実施しました。

専門家の研修・指導を受けて行ったPSSは、子どもたちの心の健康を守ることを目的としています。様々な表現方法を通して無理なくトラウマと向き合い、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の発症を予防するワークショップを行いました。

また、小中学校が避難所として使われたこともあり子どもたちの学習環境にも影響があったため、学習支援プログラム「わじまグッド輪(サークル)」を立ち上げ、学力の維持・向上を支えると共に、子どもの預かり及び居場所づくりをしました。

発災から8か月が経った今、被災地域では仮設住宅の建設が進み、避難所から出て入居する人が増えています。しかし多くの方にとっては、震災前とは大きく異なる環境での困難な生活が続きます。特に、仮設住宅での生活に必要な電化製品は各自で用意する必要があり、家屋が損壊するなどの被害を受けた方々には非常に大きな負担となります。そこでGNJPは石川県及び各市町と協働し、助成金を活用して電化製品の提供を9市町で始めました。

仮設住宅入居直後のアンケートでは、支援を受けた方々から感謝の言葉をたくさんいただく中で、「仮設住宅を出なければいけない2年後が心配です。」という不安を訴える声も見られました。

疲労やストレスで亡くなる災害関連死も増え続けており、依然として支援が求められる状況です。私たちは今後も、少しでも被災者の方々の不安や困難を軽減できるよう、周囲の皆さまと協力しながら活動してまいります。

引き続き、皆さまの温かいご支援をお願い申し上げます。


※ご紹介した活動はいずれも、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しており、PSSは認定NPO法人「地球のステージ」のスーパーバイズのもと実施しています。

【令和6年能登半島地震】被災された方を支援するご寄付を受け付けています。
 
 
 
変化する「求められる支援」
 
 
わじまグッドサークルの様子と電化製品提供支援
 
 
【エチオピア】紛争避難民に現金給付と生計向上事業
 
アムハラ州の避難所の様子
国内で民族間の対立が長く続いているエチオピアでは、武力紛争で数百万人が国内避難民となり支援を必要としています。GNJPはジャパン・プラットフォームの助成を受けて、避難民が滞在するアムハラ州の北シェワ県デブラブラハン市にて、現金給付と生計向上支援の活動を実施しました。

過酷な環境での避難生活は長期化しており、避難所で求められる必需品も薬や衛生用品など多様になっています。そこでそれぞれのニーズに対応できるよう、今回は現金の支援を決めました。

計520世帯、2,363人の避難民の方々を対象に、1か月に最低限必要となる現金7,000ブルを2か月間、各世帯に給付しました。より脆弱な150世帯にはさらに1か月分、追加で支援することができ、支援事業前後に実施したアンケート調査の結果ではポジティブな変化も見られました。

避難生活では慢性的な食料不足に加え、栄養状態の悪化や過酷な生活の長期化による若者の非行が目立っていました。また、一時的な支援では限界があり、自分たちで生計を立てていくことが必要となるため、現金給付と併せて若い避難民向けの生計向上支援を実施しました。

起業支援では50人の若者が起業資金を受け取り、研修を受け、実際に様々な形態のビジネスを始めました。また就業支援では、54人の若者が避難所周辺の工場や食堂など、継続的に働ける仕事先を見つけることができました。

家族と避難してきたウォンディさんはGNJPの支援を受けて理髪店を開きました。売上で生活費を賄うだけではなく、借金も完済し貯金もできるようになりました。ウォンディさんは次のように話してくれました。「将来的には事業を拡大して、自分の家を持って避難所を出ようと思っています。グッドネーバーズの研修は自分の人生を変える機会を与えてくれました。」

GNJPは今後も人々が本来持つ生きる力を引き出すための手助けを行うことで、紛争によって奪われた希望を取り戻す支援を行っていきます。
 
 
GNJPからのお知らせ
 
 
食品配付の様子
【グッドごはん】夏の緊急施策のご報告
ひとり親家庭のためのフードバンク「グッドごはん」の利用者へ行ったアンケート調査から、学校給食のない長期休暇に1日3食を食べられない子どもが普段の3倍以上にも増えることが明らかになりました。特に長い夏休みは非常に苦しい期間になると予想されたため、多くの企業・個人の皆さまのご支援のもと、私たちはグッドごはん利用家庭へ「普段の2倍の食品を配る」という緊急施策を行いました。想定を上回るお申し込みがあり、7月は4,576世帯、前月比で4割近く多くのひとり親家庭を対象に、普段の2倍の食品を配付することができました。食品を受け取ったご家庭からは、「夏休み中も子どもに昼食をきちんと用意してあげられました」「夏休み中も子どもに我慢させることなく思う存分食べさせられるのは、みなさんのおかげです」などの嬉しい声が届いています。
Yahoo!ショッピングの買って応援便
「買って応援便」で直接食品寄付
Yahoo!ショッピングを通じて、ひとり親家庭のためのフードバンク「グッドごはん」に食品寄付ができるようになりました。Yahoo!の「買って応援便」は、Yahoo!ショッピングで商品を購入し、支援団体に直接寄付できる仕組みです。GNJPがYahoo!ショッピング内に掲載している食品リストから購入いただいた食品は、グッドごはんに直接届き、GNJPがひとり親家庭へお渡しします。日々の食卓に欠かせないお米や便利なレトルト食品、子どもたちの心も支えるお菓子など、グッドごはんで必要とされ喜ばれる食品をリストアップしております。「どんな食品を送ったらいいのか分からない」、「忙しくてなかなか送れない」という方も温かいご支援のお気持ちを形にして届けることができますので、ぜひご利用ください。

詳細はこちら
 
ガザの様子
ガザ人道支援および緊急支援募金開始
2023年10月から激化した武力衝突等により、パレスチナ・ガザ地区での人道危機は極めて深刻化しています。多く人々が避難する学校も攻撃対象となり、子どもを含む民間人を巻き込んで多くの犠牲者を出しています。避難先でも人口が集中し劣悪な環境での生活を余儀なくされています。その状況を受け、グッドネーバーズはガザ地区における人道支援を開始しました。提携団体と共に、生存に不可欠な物資が不足する現地で衛生用品を配付します。今後も現地の状況に応じて必要な支援を行ってまいります。ガザの人々の命と尊厳を守るため、どうか、緊急支援募金にご協力をお願いします。

詳細はこちら
 
年次報告書公開のお知らせ
GNJP公式サイトにて、昨年の活動をまとめた2023年度年次報告書を公開しました。皆さまのご支援・ご協力のおかげで国内外で様々な活動を続けることができ、GNJPは2024年12月に設立20周年を迎えます。昨年は、国内では九州地方でも食品配付事業拠点を開設することができました。海外では7か国で子どもスポンサーシップ事業を、6か国で日本スタッフが人道支援プロジェクトを実施し、より多くの人々に支援を届ける体制が整いました。皆様のお力添えに感謝申し上げますと共に、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

詳細はこちら
 
クレジットカードでのご寄付受領日変更についてのお知らせ
GNJPでは現在、クレジットカードでご寄付をいただいた場合の受領日(寄付金受領証明書に記載の日付)を「GNJPの口座へクレジットカード会社より入金があった日付」としておりますが、2024年10月より「ご寄付の決済が行われた日付」へと変更いたします。この変更に伴い皆さまにお手続きいただく必要はございません。クレジットカード利用明細などの日付と受領日を同じ日付にすることで、より分かりやすいご寄付の形を実現したく変更の運びとなりました。なお本年分確定申告は12月31日までのご寄付が対象となります。その他、複数のご寄付をいただいている場合の寄附金受領証明書の記載など、詳細は下記リンクよりご覧ください。

詳細はこちら
 
グローバルフェスタJAPAN出展
GNJPは、9月28日(土)・29日(日)に開催される国内最大級の国際協力イベント「グローバルフェスタJAPAN」に出展いたします。

国際協力やSDGsなどに取り組む官民様々な団体が参加するイベントで、各団体のブースを始め、飲食・物販ブースや体験イベント、ゲストが登場するステージなど内容が盛りだくさんです。リアル(対面形式)とオンライン(配信形式)で開催されますので、ご都合に合わせてご参加いただけます。

今年は国際協力70周年の節目の年です。楽しみながら国際協力や諸外国への理解を深めていただける機会になりますので、より多くの方のご来場・ご参加をお待ちしております。

詳細はこちら
 
 
 
支援を受けている子どものお手紙を紹介します!
 
ウベットちゃん
 
ウベットちゃん 住んでいる国:エチオピア 年齢:6歳
 
ウベットちゃんからの手紙
 
海外子どもスポンサーになってください
 
海外子どもスポンサーになってください
 
 
 
GNJPのスタッフより
 
 
みなさま初めまして、7月に入職した渡邉と申します。
うだるような暑さも少し和らぎましたが、相次いで発生する台風の被害が心配です。

9月1日は「防災の日」でした。8月には日向灘と神奈川県で大きな地震が連日発生し、緊張感が走った国内では、改めて防災を意識した方が多かったのではないでしょうか。

地震が多い日本では自分が「被災者」となる可能性は高く、大きな困難に直面した時に自分は家族を守りながら正しく行動できるか不安に思うことがあります。
能登半島地震で被災した方々もつらい状況が続いていますが、悲しんだり苦しんだりしながらも前を向く姿や、笑顔を見せてくれる子どもたち、そして被災した方たちを支える支援者の方たちがたくさんいることを知ると勇気をもらえます。

私たちグッドネーバース・ジャパンが国内外で継続的な支援を行えるのは皆さまのご協力のお陰です。心から感謝を申し上げますと共に、引き続き支援を必要とする方々を一緒に支えていただけますようお願い申し上げます。
 
 
 
Instagram     Facebook     x