Good Neighbors Japan
 
 
PSSの様子
 
ウクライナ侵攻から2年
 
 
GNJPは、心理社会的支援や越冬支援などの活動を続けています
ロシアによるウクライナ全面侵攻開始から2年が経過した現在でも、多くの人々が避難生活を余儀なくされています。ウクライナから国外に避難をしている人は2024年2月現在で647万人にのぼり(UNHCR)、ウクライナ国内だけではなくルーマニアをはじめとする近隣国でも支援のニーズは高い状況です。

グッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)は、ルーマニアに避難したひとり親家庭や子どもたちを対象に心理社会的支援(PSS)を行っています。このPSSは、ウクライナでの紛争から避難してきた人々の心の健康を守ることを目的としており、過去のトラウマ体験と向き合い、感情や記憶を整理して自分のストーリーを作ることで、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の発症を予防することを目指します。

PSSワークショップでは、研修を受けたファシリテーター主導のもと子どもたちがそれぞれ写真を選び、自分自身を表したり、「忘れられないあの日」の思い出を語ったりするアクティビティから始めました。また、粘土や音楽を用いた活動も行い、ステージでの発表会も行いました。

また、私たちはウクライナ国内での支援活動も継続しています。冬はマイナス10度を下回ることもあるウクライナ。地下の避難所やシェルターで厳しい寒さの中で生活を強いられます。GNJPは昨冬に続き今冬も、避難生活を送る方々の生活を守るため越冬支援を実施しました。防寒衣料(手袋・靴下・保温下着)や携帯用ガスコンロ、カセットガスなどを用意し、2024年1月末時点でザポリッジャ州、ハルキウ州の495世帯に届けました。支援物資を受け取った方からは「携帯用ガスコンロとカセットガスのボトルはありがたい。温かい食事を食べたい時、炭や薪よりも手軽に使える」という声が上がりました。

GNJPは、引き続き人道危機下にいる人々への支援を継続してまいります。皆さまの温かいご支援を引き続きよろしくお願いいたします。

※ご紹介した活動はいずれも、ジャパン・プラットフォームの助成を受け実施しています

長期化するウクライナ危機への人道支援
どうか力を貸してください。
 
 
 
GNJPが行っている心理的社会支援
 
 
PSSのプロセス
 
 
能登半島地震緊急支援
 
能登半島地震緊急支援
2024年1月1日に石川県の能登地方で発生した地震による被害に対し、GNJPは緊急支援活動を展開しています。発災後5名のスタッフが被災地に入り、炊き出しや物資配布などの支援活動を開始。これまでに輪島市の避難所で10回の炊き出しを行い、避難者の方々へ温かい食事を提供してきました。また、ニーズの聞き取り調査を行い、水や衣料品等の必要な物資を提供しています。
被災地の状況は依然として厳しく、避難所でのニーズは刻一刻と変わるため、適切な活動を行うためには細やかなコミュニケーションが求められます。GNJPは、自治体や避難所の方々と連携し、被災者の方々に必要な支援を届けてまいります。

また、被災地の現状とニーズを踏まえ、GNJPは新たに2つの活動を開始します(ジャパン・プラットフォーム助成事業)。

1.仮設住宅などへの電化製品提供の支援(石川県七尾市)
七尾市では、多くの家が倒壊または大きな損傷を受け、約800世帯が仮設住宅などの応急住宅にて生活することが予想されています。しかし、応急住宅にはすぐに生活ができるような設備が整っていないことが多く、住民の方は生活基盤として家具や電化製品、他日用品を購入する必要があります。応急住宅に入居される被災者の方々の生活を支え、家計の負担を軽減するために電化製品提供の支援を行います。

2. 小学生を対象とした、心理社会的支援及び学習支援(石川県輪島市)
この度の震災により、多くの子どもが心に傷を負い、日常生活に戻ることができないまま大きな不安を抱えています。このような状況を受け、輪島市鳳至(ふげし)小学校エリア及び近隣の小学校エリアの小学生を対象として、心理社会的支援と学習支援に取り組みます。

引き続き、能登半島地震緊急募金を受け付けております。募金についての詳細はこちらからご覧ください。
 
 
GNJPからのお知らせ
 
 
エチオピアの子どもたちに平和について考える機会を提供
【平和構築事業】エチオピアでの平和教育
教育は、貧困のサイクルを断ち切り、社会的な不平等を少なくするために重要な役割を持っています。エチオピアには、約80~90以上の民族、そして言語があると言われています。このような多様な社会では、異なる民族や文化を理解し、共に生きるためにも教育が欠かせません。
GNJPは、エチオピアで教育を通じた平和構築活動を展開しており、特に紛争が起きた地域での教育支援に力を入れています(外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」)。

例えば、15の学校で平和クラブを設立し、平和のための活動を実施。平和クラブのメンバーと有志の生徒たちは、「平和ってなんだろう?」「平和を作っていくためには何が必要なんだろう?」といった問いについて考え、意見を交換しました。

教育の質の担保や、教育における格差の解消には継続的な取り組みが求められます。GNJPは、子どもが希望を持ち、自らの力で未来を切り拓くことのできる環境を整えるために、引き続き平和教育や開発支援を進めていきます。
洋服を選んでいる様子
ひとり親家庭に衣服をプレゼント
「子どもが、着ていく服がなくて、友達との約束を断ったと聞いた」
ひとり親家庭の中には経済的理由から、時に社会生活に影響が出るほど、衣服に悩みを抱えているケースがあります。
そこでGNJPは、人気セレクトショップのBEAMS様と連携し、フードバンク事業「グッドごはん」を利用するひとり親家庭に衣服を無料でプレゼントするイベントを開催しました。

2023年12月にGNJP渋谷事務所で行われた当イベントには、グッドごはんの利用者(保護者・中学生の子ども)200名が参加しました。
ハンガーにかけられた洋服や鏡が並べられた会場で、参加者はBEAMS社員様からコーディネートの案内などを受けながら、親子でお気に入りのアイテムを選びました。

イベントに参加した親子からは以下のような声が寄せられました。

・素敵なお洋服を着ることができて、気持ちにも余裕が生まれた気がします。「この服、素敵だし温かいよね」と親子での会話も弾みます(保護者の声)
・いつもスポーツ用みたいな服ばかり着ていた僕にはとてもオシャレで新しいタイプの服でした。上手く着こなせたらいいなと思います(子どもの声)
 
物資を運ぶ様子
【トルコ・シリア地震】緊急支援
2023年2月6日、トルコ南東部とシリア北西部を大地震が襲いました。一年が経過しました今も、多くの方が仮設テントで避難生活を送っています。
グッドネーバーズは昨年の発災直後、被災地に緊急支援チームを送りました。2023年5月からはトルコの現地団体の協力のもと、下記の活動を実施しました。(ジャパン・プラットフォーム助成事業)

①災害ケースマネジメント
家庭訪問や聞き取りで被災者の方々のニーズを把握し、それぞれの状況にあった支援の提供やサービスの紹介を行いました。
②現金給付
被災者の方々がそれぞれの必要に応じて物資を購入できるように、現金もしくはそれに近い形での給付を行いました。
③越冬支援
被災者の方々が仮設住宅で冬を越すために、コンテナを雨風から守るブルーシートや毛布などの配付を行っています。

今後も被災者の方々のため、生計向上や心理社会的支援の実施を予定しています。
給水設備の様子
【世界水の日】ネパールでの給水設備事業
明日、3月22日は「世界水の日」です。この日は、水の大切さについて理解を深め、行動を起こす日とされています。

GNJPは、安全できれいな水を届けるため、ネパールのカルナリ州ムグ郡で水衛生環境整備事業を実施しています。(日本NGO連携無償資金協力)

当事業を通じ、対象31校で「飲料水供給設備」「男女別バリアフリートイレ」「ゴミ処分設備」の建設を行い、児童生徒が安心して学校に通える環境を整えました。

また、住民が自らで衛生設備を管理する方法を学ぶための研修や、手洗い方法や歯磨きといった身体を清潔に保つための講座やイベントを行い、学校コミュニティ全体で衛生知識の向上に取り組んでまいりました。

水は、生きていく上で欠かせないものです。誰もが安心してきれいな水を使えるよう、私たちは今後も水衛生環境の改善に向け活動してまいります。

 
ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」活動報告
GNJPは、生活に欠かせない食を支援することで、ひとり親家庭の親子が困窮する今を乗り切り、子どもたちが自ら未来を切り開ける その一助となるようにフードバンク事業「グッドごはん」を実施しています。
グッドごはんの利用者数が増加する中、私たちは配付拠点の増加に努めています。最近では大阪府岸和田市、福岡県福岡市 で食品配付を開始しました。

また、食品の提供だけではなく、経済的事情等で学校外での体験の機会が限られる傾向にあるひとり親家庭の子どもたちを対象に、親子で参加できる体験の場を提供することにも取り組んでいます。その一環で、昨年12月には親子参加イベント(クリスマス会)を、本年1月には目白大学の学生と協力して手形アートイベントを行いました。

今後もより多くのひとり親家庭をサポートできるよう、活動に励んでまいります。
 
年末募金キャンペーンのご報告
2023年11月~12月にかけてGNJPが実施した年末募金キャンペーンでは、皆さまのご協力により多くのご支援を頂くことができましたので、下記の通りご報告いたします。

「グッドごはん」へのご寄付:48,054,396円
海外の支援活動へのご寄付:125,000円

ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」へのご寄付が、目標である3,570万円大きくを上回り、4,800万円以上もの心強いご支援を皆さまからいただきました。スタッフ一同大変感謝しております。
また、海外の支援活動のために、12万5千円のご寄付をいただきました。トルコ・シリア地震及びウクライナ危機など、海外で行う活動に大切に活用させていただきます。

皆さまの温かいご支援に心より御礼申し上げます。
 
グッドごはんが「食品産業もったいない大賞」を受賞しました!
GNJPが行っている国内ひとり親家庭のためのフードバンク事業「グッドごはん」は、公益財団法人食品等流通合理化促進機構が主催する「第11回食品産業もったいない大賞」において、「農林水産省大臣官房長賞」を受賞しました。

当団体は、コロナ禍や物価高騰により、さらに苦しい状況に置かれているひとり親家庭のニーズに応えるべく、各地で拠点を増やしながらグッドごはんの食品配付事業を展開してまいりました。今回は、グッドごはんの事業規模の拡大とそれに伴う社会的インパクトを評価いただき、受賞にいたりました。
 
 
 
支援を受けている子どものお手紙を紹介します!
 
アンドリシくん
 
アンドリシくん 住んでいる国:モザンビーク 年齢:7歳
 
アンドリシくんからの手紙
 
海外子どもスポンサーになってください
 
海外子どもスポンサーになってください
 
 
 
GNJPのスタッフより
 
 
こんにちは。2月からインターン生として加わりました、阿津坂と申します。2024年は年始早々能登半島地震があり、当日石川県内にいた私も、心が落ち着かないスタートとなりました。

震災や戦争、大きな出来事があると「あれから何年たったんだ」と思うことが多々あります。この時期になって思い返すのは「ウクライナ侵攻から2年」そして、「東日本大震災から13年」ということです。時の流れというものはあっという間で、虚しくもなんだか寂しい気持ちになります。同時に、「どれだけ時間が経っても記憶を風化させてはならない」、そんなことを考えさせられる年始からの3か月でした。

グッドネーバース・ジャパンが月日が経っても継続的にウクライナやエチオピア、能登半島の緊急支援等をおこなえるのは支援者様のお力添えのお陰です。心から感謝申し上げます。
 
 
 
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