2022年も残りわずかとなりました。
新型コロナウイルスの影響も続く中、ウクライナの人道危機そしてインフレと物価高騰。様々な困難が私たちに降りかかった1年でした。そのような中でも、あたたかいご支援・ご協力をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
さて、私たちが実施する国内ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」では、利用者の生活についてアンケートなどを通して全体像を把握することはもちろん、インタビューで個々のお話を聞くことも大事にしています。
去る10月も3軒の利用者の自宅を訪問し、グッドごはんを利用する前の状況や、現在の生活についてお話を伺ってきました。
そのうちのある家庭には小学校高学年の男の子がいたのですが、スタッフが帰り際に「夕ご飯は何が食べたい?」と聞くと、その子は
「ふりかけごはん」と答えました。
母親は、「息子はお肉が好きで・・・」と言っていたのですが、同時に「お肉はなかなか買えないのでいつもふりかけごはんか納豆ごはんなんです」と言っていたので、それを聞いて母親に気を遣ってそのように答えたのかもしれません。
「ふりかけごはん」は本当に好きなのかもしれませんが、
「お肉を食べたいと言うとママが困るかもしれない」と思ったのだろうか、そう考えると胸が締め付けられ、その質問をしたことを後悔したのでした。
給食がなく、食品価格も上がる年末年始は、ひとり親家庭が1年で最も困窮する時期の一つです。今年は、インフレが追い討ちをかけています。
グッドネーバーズ・ジャパンは今、支援を必要とするすべてのひとり親家庭に食品を届けるために、先月板橋区に増設した新倉庫に伴って必要となる人員と食品などの確保、寄付食品の受入れ拡大を計画しています。これらのために、12月31日までに「3,200万円」を目標にご寄付を募っています。こちら、現時点で目標まであと1,104万円です。
ひとり親家庭の子どもが、「○○が食べたい」と素直に言えるように、冬休み中も元気に過ごせるように、皆様のあたたかいご支援をお願い致します。
この年末、助けを求めるすべての家庭に食品を届けるために
どうか力を貸してください。