グッドネーバーズは、2022年2月24日に始まったロシアの軍事侵攻以降、食糧や医薬品の配付、難民の移動支援、子どもたちが安心して遊べるチャイルド・フレンドリースペースの設置など、ウクライナ被災地への直接支援およびルーマニアへ移動したウクライナ難民の方々を対象とした支援を行ってきました。
5月10日からはグッドネーバーズ・ジャパンとしての独自の支援事業も開始し、スタッフ2名を派遣して食糧および医療薬・物資の緊急配付支援を行っています(ジャパン・プラットフォーム助成事業)。
「包帯や点滴、医療用グローブや抗生物質など……この病院にしっかりとした支援物資が届いたのは初めてのことだった」
6月30日、グッドネーバーズ・ジャパンは、ウクライナで多数の国内避難民を受け入れているチェルノフツィにあるHlyboka病院に医療薬・物資を届けました。これにより、 同病院では、チェルノフツィの人々やチェルノフツィに避難してきた人々に数か月分の医療を提供することが可能となりました。
ウクライナにおける医療関係への攻撃は459件にのぼり、負傷者の治療のみならず、慢性の疾患など、基礎的医療サービスが十分に提供できていない状況にあります (8月19日時点, WHO)。医薬品のみならず、酸素吸入機材などの医療機器や物資も不足しています。
また、ウクライナの食糧事情は悪化しており、現在攻撃を継続して受け、国内避難民の数が多い地域の約27%が当面の食糧不足の危機に直面しています(FAO)。
本事業は最大約5,700世帯(約17,100人)への計57トンの食糧輸送支援、そして10の医療施設へ医薬品と医療器具を提供し、各コミュニティへ医療セットを150セット(1セット約200人分)届けることを目標としています。8月31日時点で、食糧支援に関しては目標を超える76.5トンの配付が完了し、9月に20トンの追加配付を予定しています。また医療支援に関しては医療施設への支援は完了し、医療セットは150セットのうち52セット(35%)の輸送が完了しています。
ウクライナで支援を必要としているすべての人のため、
どうか、緊急支援募金にご協力をお願いします。