社会との繋がりを感じるのはどんな時ですか?
2021年も残りわずかとなりました。 新型コロナウイルスによって誰もが少なからず影響を受けたと思われますが、そのような中でも、今年も多くの皆様より温かいご支援・ご協力をいただきました。本当にありがとうございました。
国内のひとり親家庭へのフードバンク事業『グッドごはん』では、緊急事態宣言中は食品を配送していましたが、感染リスクの低い場合はできるだけ対面でお渡しするようにしています。 先日、対面配付で食品を受け取ったグッドごはん利用者の方からこんなメッセージが届きました。 『(受付で)名前と番号を聞かれ、私の事を知っていてくれるだけで繋がりを感じ生きててもいいんだと思える。』 私たちは、これには少なからず驚きました。「繋がり」というのは、「沢山食べてくださいね」など会話をすることによってできるとは考えていましたが、受付で名前を聞かれただけで繋がりを感じられるというのは予想を超えていました。 名前は利用登録した時に本人が入力した情報なので、私たちが知っているのは当然です。それでも自分の名前を誰かが知っていることで繋がりを感じるというのは、その方は普段どれほど、社会から孤立していると感じているのでしょうか…。
以前行った「子育てや生活の悩みを相談できる相手はいますか?」というアンケートで、グッドごはん利用者の24%が「いない」と回答しました。比較のために団体関係者を通じて「夫婦と未婚の子どものいる家庭」に対して同じ質問をしたのですが、「いない」と答えた人は0%でした。ひとり親家庭に、相談できる家族がいないことは予想できますが、友人や子どものいる学校、行政などに相談できると考えている人も他の家庭と比べて少なかったのです。
グッドごはんの活動は、ひとり親家庭のお腹を満たすだけでなく、孤独をやわらげ、生きていく意欲を持つことにもつながります。 支援を必要とするすべてのひとり親家庭に食品を届けるために、この冬、私たちは更なるスタッフやボランティアの増員、配付拠点の新設、寄付食品の受入れ拡大を計画しています。この実現のために、12月31日までに「2,500万円」の活動資金が必要になると見込んでいます。
ひとり親家庭の親子が、冬休み中も元気に過ごせるように、年末募金に皆様のあたたかいご支援をお願い致します。
この年末、助けを求めるすべての家庭に食品を届けるために どうか力を貸してください。
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