グッドネーバーズ SDGs達成への取り組み
SDGsとは?
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、2030年までに世界の貧困を終わらせ、「誰一人取り残さない」持続可能な世界の実現を目指す国際社会共通の目標です。
私たちグッドネーバーズも参加した2015年の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、17の持続可能な開発目標(SDGs)と、より具体的な目標である169のターゲットが定められました。
「持続可能な開発目標サミットに参加しました」
SDGsは、2015年に達成期限を迎えた「MDGs(ミレニアム開発目標)」の後継として掲げられたグローバル開発目標です。MDGsでは主に開発途上国を対象としていましたが、SDGsでは先進国も含む全世界が対象となり、経済・社会・環境の3側面における幅広い目標が新たに加わりました。
グッドネーバーズは、2007年に MDGsに対する成果と功労が認められ、「ミレニアム開発目標賞(MDGs Award)」を受賞しました。
「誰一人取り残さない(leave no one behind)」社会の実現には、国連機関や政府、私たちNGOだけでなく、企業や皆さん一人一人の協力が必要です。
私たちグッドネーバーズと共に、SDGs達成を目指しませんか?
グッドネーバーズによるSDGsへの取り組み
私たちグッドネーバーズ・ジャパン(GNJP)及び世界40か国で支援を展開するグッドネーバーズ(GN)は、多分野でSDGsの達成に向けた支援活動を展開しています。
人々が自らの力で貧困から抜け出せるよう、世界中でコミュニティ開発プログラムや教育、保健医療、収入向上と、幅の広いアプローチで貧困削減支援をしています。
農家の生産性向上やバランスの取れた食の普及啓発など、食の安全保障と栄養改善の2つの分野で支援を展開しています。GNJPは、日本国内のひとり親家庭を対象としたフードバンクを実施しています。
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の促進、妊婦やリプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)、安全な水と衛生設備(トイレ等)の導入・普及の3つの分野で支援を展開しています。GNJPは、ネパールの小中学校にてトイレやゴミ処理設備の建設、衛生知識の普及をしています。
教育は人の潜在的な能力を高め、あらゆる課題を克服する力をつける、基本的人権の一つです。学校建設・修繕、学校環境の改善、教員トレーニング、女の子への教育普及強化に加え、教育機会を逃した大人を対象とした基礎教育を普及しています。
ジェンダー平等に配慮した活動(ジェンダーメインストリーミング)と、コミュニティや現地政府職員を対象とした、ジェンダー教育・啓発を実施しています。GNJPはネパールの小中学校で、男女分けをしたトイレ建設、月経に関する理解強化研修・啓発活動をしています。
世界各地の学校、医療・保健施設、ヘルス・キャンプ等で、水道、上下水道、トイレやゴミ処理設備等の整備と、衛生教育を実施しています。GNJPはネパールの小中学校で、安全な水の供給設備やトイレの建設、衛生知識の普及を実施しています。
電気が届いていない地域へのソーラーパネルの普及(カンボジア)、燃費効率の良い暖房・調理機(グアテマラ・G-saver、Cook stove)の導入、各地での啓発活動をしています。
ビジネス支援、農業・パソコン・裁縫などの技術訓練、ソーシャルビジネス起業支援や、金融事業(マイクロクレジット等)を通じ、技術向上、若者の雇用創出、起業、金融サービスの拡充など、経済成長の基盤創出と職業の選択肢拡大に貢献しています。
技術訓練やビジネス、金融サービス支援を通じ、国の産業とバリューチェーンの成長に貢献する他、燃費効率の良い調理機器など、クリーンな技術及び環境に配慮した技術を普及し、持続的な産業の成長に貢献しています。
社会経済から取り残された人々のエンパワメント、職業・技術支援を始めとした貧困削減、子どもの人権アドボカシーを通じ、人々の不平等是正に貢献しています。また、ジェンダーに起因する不平等をなくすため、ジェンダー格差が起きないよう配慮した事業を実施しています。
学校や医療・保健施設、上下水道を始めとした社会経済インフラを支援する他、自然災害により被災した家の修繕を通じ、人々が安全かつ健康に住み続けられる環境を創出しています。GNJPでは、モザンビークとバングラデシュにて、サイクロン被災住居・学校の修繕を展開し、安全な住まいの復興を支援しています。
GNJPが日本国内で実施する、ひとり親家庭を対象としたフードバンク「グッドごはん」を通じ、様々な理由により食べられるのに販売できない食品を配付しています。企業の「作る責任」と、貧困削減、フードロス問題への対応をマッチングさせた事業です。
防災(Disaster Risk Reduction-DRR)支援、ソーラーパネルの設置等を通じて、気候変動および自然災害に対する、強靭性(レジリエンス)強化をしています。
若者への職業支援を通じた平和構築活動や、人権アドボカシー(啓発)、難民・国内避難民への緊急支援を通じ、平和、そして公正な社会を創出します。また、紛争や暴力により避難民になった人々の直接支援を実施しています。
政府機関、国際機関、NGO、そして企業とのパートナーシップ・連携を通じ、世界40の国の人たちとの架け橋となり、各ターゲット達成に向けて活動をしています。
グッドネーバーズ・ジャパンによるSDGsへの取り組み
SDGs達成の期限まで10年を切りました。
2030年までの「行動の10年(Decade)」、グッドネーバーズ・ジャパンは国内外における様々な活動(Action)を通じ、目標の達成に尽力します。
海外での活動例(1):ネパール 学校に安全な水と衛生を
グッドネーバーズ・ジャパンは2020年より、ネパール最貧困地域であるバルディア郡の小中学校15校を対象に、安全な水の供給、トイレやゴミ捨て場の衛生管理設備を建設しています。また、周辺のコミュニティに衛生知識、女の子の月経に関する知識を普及しています。これにより、子ども達が衛生的な環境で学校に通える機会を創出しています。
同事業では、SDGsの1.貧困、4.質の高い教育、5.ジェンダー平等、6.水と衛生、10.不平等の改善に貢献しています。
【ネパール】学校の水衛生環境改善のため、スタッフを派遣しました
海外での活動例(2):バングラデシュ 自然災害時の緊急・復興支援
2020年5月に発生したサイクロン・アンファンにより被災した南西部パトゥアカリ県で、被災者を対象とした食糧および家屋修繕資材の配付を実施。
これによりSDGsにおける1.貧困、2.飢餓、11.被災した住居の改善に貢献しています。
海外での活動例(3):モザンビーク 自然災害時の緊急・復興支援
2019年3月アフリカ南東部に上陸したサイクロンIdai(イダイ/アイダイ)により被災したニャマタンダ地区の学校で、教室・トイレの再建、衛生啓発、また生活に困窮している被災家庭を対象とした食糧配付と栄養教育を実施。
同事業を通じ、SDGsにおける1. 貧困、2. 食糧、4.教育、6.水と衛生の改善に貢献しています。
【モザンビーク サイクロン】被災地にて安全で衛生的な学習環境の整備・食糧配付を実施します
その他にも、グッドネーバーズ現地事務所と協力して複数の開発プログラムを支援し、各国のSDGs達成に尽力しています。
海外事業について
国内での活動例:子ども・ひとり親家庭の貧困対策
フードバンク事業「グッドごはん」により、ひとり親家庭を対象に毎月食品支援を通じた子ども及び家庭を支える活動をしています。これにより子どもや、それを取り巻く家庭の貧困削減に貢献し、母子/父子ともに健康かつ有意義な生活がおくれるよう支援しています。
また行政や企業、個人から、食べられるのに販売・消費できない食品を提供いただくことにより、毎年600万トン(農林水産省 平成30年推計)にも及ぶ国内のフードロス削減と、食品廃棄によるコストや環境負荷の低減にも貢献しています。
国内ひとり親家庭のフードバンク【グッドごはん】
企業とのパートナーシップ
SDGsの達成、およびグッドネーバーズ・ジャパンのビジョンである「子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会」の実現には、賛同し、力を貸してくださるパートナーの存在が不可欠です。
とりわけ企業は人々の暮らしや営みに多くの影響をもたらしていることから、SDGs達成に向けて重要な役割を担っています。
グッドネーバーズ・ジャパンは国内外で企業と多様なパートナーシップ事業を実施し、実績と経験を有しています。
企業・法人とのご支援・連携についての詳細はこちら
企業とのパートナーシップ例
日本国内:グッドごはん事業との協力事例
J.P.モルガン様
J.P.モルガン社員の皆様より103世帯分の食品をご寄付いただきました
カルビー株式会社様
企業ボランティアの皆さんに在宅でご協力いただいています
アステラス製薬株式会社様
企業ボランティアの皆さんに在宅でご協力いただいています
海外:現地プロジェクトとの協力事例
株式会社ベクトル様
衣類の寄付が、カンボジアの給水施設に
株式会社MIDAS IT様
バングラデシュ コンピューター研修センタープロジェクト