【モロッコ地震】緊急支援終了のご報告
グッドネーバーズは、2023年9月8日にモロッコ中部で発生した大地震の被災地にて緊急支援を実施しました。
発災直後から被災地域に緊急支援チームを派遣し、食料や日用品を配付。その後も現地の状況に合わせ、提携団体と共に被災した方々を支える活動に取り組みました。
主な成果としては、計5,000人に対し、被災後の避難生活に必要となる衛生用品や冬を乗り越えるためのテント、衣類、毛布などを配付しました。
また災害でのつらい経験による心の傷がPTSD(心的外傷後ストレス障害)につながることを予防し、回復を促すためにPSS(Psychosocial Support/心理社会的支援)を実施。
さらに家屋や学校などの公共施設も被害を受けた被災地で、子どもたちの心身の安全を守るため、安心して過ごせるCFS(チャイルドフレンドリースペース)の設置・運営を行いました。CFSは被害の大きかった5つの村にそれぞれ設置され、計4,654人の子どもたちが、そこで実施されるPSSプログラムに参加しました。
CFSでのケアを受けた被災者の声
ヌール・フーダさん(10歳)は、今回の地震で家族8人を失いました。地震後はテントが避難所となりましたが、家族を失った悲しみに加え、厳しい寒さの中での生活は、身体的な健康だけでなく精神的にも影響を及ぼしました。
しかし、彼女の村にCFSが設立されたことで、次第に精神的な苦痛に対処できるようになったそうです。
「CFSがあったことで、この苦しみを乗り越えることができました。とても楽しく、つらい地震の記憶を忘れることができました。」
ー ヌール・フーダ
多くの皆さまのご支援のもと、これらの支援を実施できたことに感謝申し上げます。