エチオピア 給食事業のご紹介
グッドネーバーズ・エチオピアは、2015年3月2日から5月21日にかけて、グレレ地域にあるアディスゼメン小学校で給食事業を行いました。学校と地域の方々の協力により、100人の子ども達が栄養バランスの良い給食を食べました。
12週間の給食事業により、子ども達のBMI値は改善しました。 子ども達は授業や学校行事にも明るく、積極的に参加するようになり、出席率が増加しました。 また、寄生虫による感染症などの病気をもつ子ども達が十分な栄養を得ることで、より効果的な治療ができるようになりました。
十分な食事を得られない子ども達は、空腹のあまり授業に集中できないばかりか、病気にかかり学校を休んでしまう場合も多いのが現状です。また、家庭に十分な食料のない親が給食が出るから子どもを学校に行かせるということもあります。そのため、給食事業は子ども達の栄養状態を改善するだけでなく、出席率を増加させます。子ども達が学校に通うようになると、子ども達の学習環境も意識されるようになり、地域全体の学習環境の整備が進むことにもつながります。
グッドネーバーズ・エチオピアは、BMI値の分析を基に子ども達の栄養状態を管理し、効果的な給食支援を進めていきます。
また、グッドネーバーズ・ジャパンも、リデタ地域にあるメルカム幼稚園で給食事業を行っています。メルカム幼稚園に通うのは、5~7歳の、初等教育就学対象年齢に達しているのにもかかわらず、貧困などの理由から、それまで小学校(就学前教育も含む)へ通うことができなかった子ども達です。
ここでは、学習教育支援の他、栄養不足の子ども達への昼食の給食事業、定期的な健康診断や保健医療サービス、ピクニックなどの野外活動を通して子ども達の身体的、精神的なケアにも重点を置いています。
通常メルカム幼稚園では昼食を提供していますが、2014年にはある支援者の方からまとまった金額のご寄付をいただき、10月から3カ月間という限られた間ですが、120人の園児を対象に昼食に加え朝食も提供することができました。
園児達の中には家で朝ご飯を食べられない子も多く、グッドネーバーズ・エチオピアでは朝食も提供したいと考えていますが、限られた資金の中でできる事は限られてしまいます。
子ども達が必要な栄養をしっかり摂って元気に成長していくためにも皆様のご支援をお願いいたします。