佐賀県進出協定を結びました
この度、当団体は国内の子どもの貧困対策として取り組むフードバンク事業「グッドごはん」の九州進出に伴い、佐賀県及び佐賀未来創造基金と進出協定を締結しました。
当団体はこれまで、困窮するひとり親家庭を対象に無償で食品を配付する支援事業「グッドごはん」を首都圏・近畿圏で展開してまいりました。しかし、こうした支援は多くの地域で求められており、一人でも多くの子どもたちを支えるため九州での活動を開始することとなりました。
県内の交通の要所である鳥栖市桜町に拠点を構え、食品支援事業を広げていく計画です。また災害時は九州全域で迅速に対応できるよう、行政や他の支援団体との連携体制を強化してまいります。
9月6日に行われた進出協定締結式には、山口祥義佐賀県知事、公益財団法人 佐賀未来創造基金の山田健一郎様、佐賀県 県民環境部 部長の古賀英敏様、佐賀県 県民環境部 副部長の古賀信幸様が参加され、当団体からは代表理事 / 事務局長の小泉、国内事業部 部長の綿貫ら4名が参加しました。
食品支援等を通して、子どもの笑顔があふれる佐賀県へ
山口知事より 「志を持った団体が佐賀県に進出されたことをとてもうれしく思います。食品支援事業及び災害支援事業を通して、県民の方々の生活の質の向上に貢献してほしいと思います。佐賀県や佐賀県のCSO(市民社会組織)も貴法人と共に成長していきたいという気持ちでいます」
グッドネーバーズ・ジャパン小泉代表理事 / 事務局長より 「グッドネーバーズ・ジャパンが佐賀県に進出するにあたっての佐賀県の皆様のご協力及びお心遣いに感謝します。当団体のビジョンである子どもの笑顔にあふれ、誰もが人間らしく生きられる社会を目指し、佐賀県及び九州地方での事業に尽力していきます」
本年10月からは佐賀県内において食品配付を開始する予定です。今後もグッドネーバーズ・ジャパンは、日本国内の子どもたちのために支援活動に尽力してまいります。
グッドごはんについて
国内のひとり親家庭を対象としたフードバンク事業「グッドごはん」は、国内の子どもの貧困対策への取り組みとして2017年より開始いたしました。困窮するひとり親家庭に、定期的に食品の配付を行うことで、子どもの健やかな成長を支えています。
厚生労働省が公表した「2022年国民生活基礎調査」によると、2021年の子どもの貧困率は11.5%と前回調査(2019年)より改善傾向にあるものの、ひとり親世帯の貧困率は44.5%と半数近くが相対的貧困の状態です。
また、当団体がグッドごはんの利用者に実施したアンケートでは、半数以上の家庭が夏休みなど給食がない期間に「1日3食きちんと食べることができない」と答えています。
国内の困難な環境の中にいる子どもたちへの支援活動を継続的な寄付で支えながら、子どもたちや家族を応援していただく子どもスポンサーを引き続き募集しています。