グッドごはん活動報告 2022年8月配付
厚生労働省が2020年に公表した「2019年国民生活基礎調査」によると、2018年度の子どもの貧困率は14.0% (新基準)にものぼり、ひとり親世帯の子どもの貧困率は48.3%(新基準)で、約2人にひとりが相対的貧困の状態です。グッドネーバーズ・ジャパンはまずこのひとり親世帯へ焦点をあて、「ひとり親家庭等医療費助成制度医療証」を持つ家庭を対象に食品を提供しております。本事業を通し、生活に困難を抱える家庭が安定し自立した生活を送ることができる、その一助となるように支援してまいります。
2022年8月の配付報告
配付日・場所 | 23箇所26回(東京11箇所13回、大阪12箇所13回) |
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配付世帯数 | 1,193世帯(東京577世帯、大阪616世帯) |
配付世帯の 子どもの 合計人数 |
2,094人(東京1,003人、大阪1,091人) |
累計配付世帯数(のべ)(2017年9月から) | 29,297世帯 |
利用者からの声
8月も、安全に食品をお渡しできるよう感染対策を講じながら、対面で配付を行いました。個人の方や企業の方からいただいた食品寄付を多くのひとり親家庭の方にお渡しすることができました。利用者の方から、今月もたくさんのコメントが届いています。
・「先月初めて利用させていただきました。たくさんの量にびっくり。お米も非常にありがたかったです。こどもたちはおやつに喜んでいました。ありがとうございました。」
・「出された食事に何も言わない子でしたが、今度はあれが食べたいとかこれを作ってみたいとか今まで気を使って何も言わないだけだったみたいで、食事の時間が楽しくなりました。ありがとうございます。」
・「お金がない、お金を使わないように、ばっかり考えている荒んだ心に、温かい気持ちが嬉しく、優しい気持ちになれるようになりました。」
・「8月は夏休みでしたので、いただく食料を息子が一緒に運びたいと配布場所までついてきてくれました。”こんなにもらっていいの?” と驚いた様子でカバンに詰め、帰り道も “すごいね!” と笑顔で何度も話していました。ひとつひとつ大切にいただきます。改めて感謝申し上げます。」
・「高校3年生の娘、中学生の娘がいますが、すごく食べるので家計が苦しいです。お米などはとても助かります。毎回下の子を連れて行っているのですが、援助して貰える事を子供と話せたり、貰った物は大事にしようねとか、良い方向に考えられてることが嬉しいです。」
・「毎回色々な食品いただけるので、娘にはいただいたものだから大事に食べようねと説明して食べています。食が大事なことであるという会話をするいいきっかけになっております。」
・「支援を頂きありがとうございます。持ち帰った時に、今月は何が入ってるかなと子どもが一番にカバンの中をみて、喜ぶ笑顔がとても嬉しい瞬間です。本当にありがとうございます。」
・「親は病気で頼れず、ずっと一人で子育てしています。孤独を感じる事もありますが支援によって気持ちが救われてます。ありがとうございます。 配布場所が増えた事で取りに伺える様になり助かっています。」
・「いつも私たちを助けてくださり本当に有難うございます!食料を待ち遠しく待っている子どもたち。皆様のおかげで会話や笑顔が増えました!心より感謝しております!」
担当者より
8月も、利用者さんに食品を対面配付でお届けすることができました。先月に引き続き、お子さんと配付会場に来られる利用者さんが多かったです。低学年のお子さんが、自分でリュックサックやカバンに食品を詰めて、にっこり笑顔と少し誇らしげに帰っていく後ろ姿が印象的でした。
夏休みは学校の給食がなく、食事の準備がいつもに増して大変だという声を多く耳にしました。「昼食も用意しないといけないのでお米の消費量が多く、お米の配付は本当に助かっています」、「カップ麺やレトルト食品は、高学年の子どもが自分で用意出来るから嬉しい」という声をいただきました。また、帰り際の「お気をつけて」という声かけが、励みになっているというメッセージをいただきました。何気なくかけていた言葉ですが、食品配付とともにグッドごはんという活動が生活の支えのひとつになっていると改めて実感した8月となりました。
グットごはんの活動は、みなさまからのご支援に助けられています。スタッフ一同改めて心より御礼申し上げます。より多くのひとり親家庭に広げられるよう努めますので、今後ともご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。(田澤)